【欠落の姉妹編】を振り返って・その2

2023年3月14日火曜日

★グリフィンと欠落の姉妹編

t f B! P L



こんにちはー。
現在、2023年3月14日です。

今夜のうちに、シムズ4の乳児アップデートがやってきますね。
(※日本時間3月15日未明・見込み)

私もたのしみでたまらないです。
赤ちゃん(乳児)に来てほしい世帯が、いくつかあるんだ……ほわわん。

そして、アップデートが来る前に、前回の記事「欠落の姉妹編を振り返って・その1」のつづきを書いてしまおうという魂胆です。

今回も「シムズ4というゲームのゲーム性」について書かれたものではなく「うちの世界のお話について……の話」で恐縮です。平伏。


イナ・ポートランドがすべてを変えた。その前に、



【欠落の姉妹編】は、3か月……長くても5か月で完結させるつもりでした。それがどうして、2年3か月もの間書き続けるハメになってしまったのか。

それはひとえに、イナ・ポートランドの登場が原因でした。




そもそも……

何回「そもそも」という言葉を使うんだ、という感じですが、そもそもの話を(忘れないように)書いておきます。

そもそも最初は、イナ・ポートランドは【欠落の姉妹編】のヒロインではありませんでした。

イナは【欠落の~】の中盤以降に登場するシムなのですが【欠落の~】シリーズが始まった時、イナ・ポートランドというシムは、まだうちの世界に存在しなかったのです。つまり「お話での登場に向けてのCAS」すらしていなかった。

当初【欠落の~】のヒロインとして想定されていたのは、イナの末の妹……アーモンド・ポートランドのほうだった、というのが事実だったりします。




アーモンド「え?


あまりにもムカシのことすぎて、覚えている方はほぼいらっしゃらないと思うのですが(なんなら、わたくしも忘れがちです)【欠落の~】の第一話は、アーモンド・ポートランドの視点で始まりました。

ストレンジャービルの少女・アーモンドがブックカフェで読書を楽しんでいる時、いつも彼女の目の端をかすめていく、別の常連客がいる。
それは銀色の髪の青年で……

……みたいな始まり方。

ようするに、その青年がグリフィンなのですが、当初アーモンドは「グリフィンに淡い恋心を抱く少女」として想定されていました。

ぶっちゃけますと【欠落の姉妹編】というのは、


グリフィンが、純真な少女アーモンドに慕われながら、彼女の「失踪した姉」を連れもどすために颯爽と活躍し、難なく連れもどし、アーモンドの感謝を受けながら名前も告げずストイックに去っていく話


になる予定だったりしたのです。

……なんか微妙に「ムカシの西部劇」っぽいのは、ストレンジャービルがサボテンだらけの荒れ地であることが関係してるような気がします。たぶん。

恋人がいない、成熟した男


当時、わたしは「グリフィンが清潔すぎて、あまりにも女のカゲがないこと」が気になってました。




グリフィンはおとなっぽい個性だし、22歳という年齢に反して人生経験を積みすぎているような面がある(という設定)……けど、今までひとりも恋人はいなかったのか?と。


じゃ、書こうよ。
グリフィンと女の子が対峙(対峙?)するお話を。

純真無垢な少女が、年上の男(グリフィン)を好きになっちゃうお話がいい。
男がヒロインの少女を助ける、エスコートヒーロー式のお話にしよう。
少女の姉が行方不明になっていて、男は少女のために姉を捜すんだ。
ついでにその姉が、男の「ムカシの恋人」だったりしたら、ちょっと古風でロマンチックじゃない?


イナ・ポートランドの輪郭は、この時点でようやくボンヤリと現れました……グリフィンのムカシの恋人、という役割で。

じつは、わたし自身は【欠落の~】シリーズのことを、長いこと


グリフィンの元カノのお話


という、身もフタもない俗称で呼んでいたのです。

「元カノ」の設定は、やがて立ち消えになってどこかへ行ってしまったのですが「失踪した姉」「グリフィンの旧知」というところだけ残りました。


イナ・ポートランドの名前



あと、これもぜひ忘れないように書いておきたいのですが、イナ・ポートランドは当初、イナという名前ではありませんでした。




イナ(という名前が、のちに付けられる「姉」のキャラクター)はポートランド家の長女という設定でした。この設定は、最初から決まっていた。そして、この家の三人姉妹は植物由来の名前にしようと思っていました。


長女:アシュレイ
次女:ネモフィラ
三女:アーモンド


とかがいいかな……と、ボンヤリ思っていたものです。

「アシュレイ(アシュリー)」はトネリコの一種に由来する名前だと聞いたことがあって、北欧神話の世界樹も確かトネリコだったし、北欧神話に関係する名前なら以前にも(ロイヤルの裸足の魔女編で)出てきたし、いいんじゃないかな。と。

しかし【欠落の~】の第三話だったか、そのへんを書いてる時に気がつきました。


あれ?
アシュレイもアーモンドも、両方頭文字が「A」だぞ?


と。

なんだか自分でもわからないのですが、私は「近しい間柄のキャラクター同士が、頭文字がおなじ」というのが、ものすごく気になるのです。

くりかえしになりますが、当時【欠落の~】シリーズはもう始まっておりまして、アーモンドは既に「アーモンド・ポートランド」という名前で登場済みのシムでした。




いまさらアーモンドの名前を変更するのは、いらない混乱を呼ぶことになる……。

だったら、まだお披露目していない(本編では、名前も登場していない)アシュレイの名前を変更するしかないでしょう、と。


この頃には「アーモンドの失踪した姉は、ダンサーだった」という設定ができていたので、フィギュアスケート関係から名前をお借りするといいかな?という気がしてきていました。

というワケで、イナ・バウアーさんからお借りして、イナ・ポートランドという名前に決定。妹のネモフィラもアーモンドも名前が長めなので「イナ」という名前は短くて「名前をぱっと見た時の、妹たちとのインパクトの違い」が出るし、イナ・ポートランドというフルネームも語呂がいい。

これでようやく、イナ登場に向けての下準備が整ったというところです。
やれやれ!

イナよ、イナ。惨禍の娘がやってくる。


この時点でもまだ【欠落の姉妹編】は、

グリフィンが、アーモンドという清楚な少女を助けるために、アーモンドの姉・イナをさっさと連れもどすお話。イナはグリフィンの旧知だけど、ふたりの関係性はうっすらとおぼろに語られる程度。

という展開になる予定でした。
ほんとうに、それで済むと思ってた。

ところがどっこい、いざ登場してみたイナ・ポートランドは私にとって、パワフルで厄介な愛すべき娘でございまして……




……プレイヤー(私)もグリフィンも彼女に振りまわされながら【欠落の姉妹編】は、延びに延びていくことになったのでした。


つづく。
やっぱり今回もまとめ切れなかったので、乳児アップデートをまたいで次回(以降)につづく、です。ちゃんちゃん。




…………。
……………………。

どうしてひっくり返ってるんだ、きみは。


Thanks to all CC creators!!


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