希求

2022年8月16日火曜日

★グリフィンと欠落の姉妹編

t f B! P L
こんにちはー。

えーーーーー。
いまだかつてないほど遅れながら、今回はやっと【グリフィンと欠落の姉妹編】です……!

リアルがバタバタしてたとかシムズ4でバグの海に溺れかけてたとか、いろんな言い訳(!)が浮かんでは消えてゆきますが、いちばん大きかったのは【単に、作ってたお話用ポーズがうまくいかなくて、なかなか完成しなかった】ということだったりします……(平伏)

も、申し訳ない……!!!

ごちゃごちゃ言いながらズブズブとどこかに沈んでゆくプレイヤーのことはほっておくことにして、とにかく前回を振り返ってみます!


未遂に終わった不思議な脱走劇を経て、イナ・ポートランドは急激な成長を見せていました。

彼女は自分を理解し、自分が何を求めているか気づき始めた。その望みが決して叶わないとしても。そんなイナの姿を目にしたグリフィンは、行動を起こそうとしていました……。

それでは、本日もまいりましょう!



幾たびも分岐点を曲がり、あるいは通りすぎてきた。

幾たびも友を見失い、迷っては倒れ、友のために何が出来るかと考え続けてきた。


はじめは任務で彼女を追い、次に自分の意志で、彼女の役に立ちたいと。

自分の姿勢が目に見えて変わってきたのは、いつの頃からだったろう。


もしかするとそれは、失踪した少女の写真を見せられたあの日から。

そうだとすれば、つまり自分は最初から彼女の力になりたくて、最初からやりたいようにやってきたことになる。ただそれだけの、シンプルな話だという気もする。


イナ・ポートランドは長いトンネルを抜け、あるべき自分を取りもどした。彼女は自分の望み、意志を示した。

グリフィン「ならば、やるべきことは決まってる

そして、自分には力がある。



行こう。



ハウラ大佐「何かね、話というのは」

グリフィン・トワイライトは身ひとつで、すべてを決定する女の前に立っていました。

グリフィン「お願いがあります」


グリフィン「イナ・ポートランドを解放してください。彼女を、彼女のいるべき自由な世界に還してください」

グリフィンに対して答える前に、大佐はすみで録音をしているマルボロ少尉に視線を送りました。

ハウラ大佐「少尉。この部屋のカメラをオンにして、調査委員会室とのチャンネルを開いてくれ」

マルボロ「はい、大佐」

グリフィン「…………」


これから重要な会話になる。

それを理解している大佐は、今回の事件を調査している委員会に、部屋をモニターさせようとしています。いま、グリフィンの発言はもれなくICレコーダーで記録されているが、それだけでは足りないと判断したのです。

マルボロ「マイクテスト。アリア、バーナード、シリー。問題なし。大佐、完了しました」

ハウラ大佐「はじめてくれたまえ」


回線が正常であることを確認して、大佐はあらためて言いました。

グリフィン「イナ・ポートランドと面会した際、彼女の逃亡を阻止するため、監獄型魔法陣を敷いているのを見ました。魔法対策班によるものだと思いますが」

ハウラ大佐「そのとおりだ」


グリフィン「まともな魔法使いに対する脱出防止策なら、問題ない。だがイナは謎の力に目をつけられただけで、彼女自身が魔力を持ってるわけじゃない。おれは魔法対策班のメンバーではないから嘴をはさむべきじゃないかもしれないが、事実として、イナに対魔装置を敷いても意味がない」

ハウラ大佐「実は、そのとおりだ。物理法則をくつがえす正体不明の敵を前にして、実際的なものから効果が不透明なものまで、手探りの対策が続いている。あの魔法陣も、結局その後取り除かれた。いまは侵入者を検知して排除する【カウンター式魔法陣】に切り替えているが、それについてはきみはどう思う」

グリフィン「意味がない。イナがどこにいても、あの侵入者がイナの心に語りかけることは可能だ」


ハウラ「貴重な進言だ。では、きみならどうするかね?」

ハウラ大佐は長い前髪に透かすようにして、グリフィンを見ました。真っ正直な部下との問答を、大佐が愉しんでいるのは明らかでした。


グリフィン「本当にイナ・ポートランドと、彼女の心に語りかける者との接触を断ちたいのであれば」

グリフィンの声音は、それこそ魔力を帯びているかのように、聴く者の心をとらえて離さない響きでした。

グリフィン「監獄型魔法陣のレベルを二段階上げて投入するべきです。今のような円陣式ではなく、完全に外部からの情報が遮断される筐型(はこがた)に」


グリフィン「イナをそこに封入し、目醒めぬ眠りにつかせるしか方法はない。おれが言いたいのは、そこまでして彼女を閉じ込め、彼女の人生を台無しにすることに意味があるのかということだ


ハウラ大佐「まず、わたしの逃げ道をひとつひとつ塞いでいく。そういったきみのやり口は嫌いではない」

大佐の言葉は嫌味ではなく、本当にグリフィンの話を【嫌いではない】ようでした。彼女の瞳は輝き、グリフィンの演説を興味深く感じています。

グリフィン「イナ・ポートランドを解放してください。現実的に言っても、イナが謎の力と繋がってしまった以上、彼女の拘束を続けるにはコストが掛かりすぎる」

グリフィン「例の侵入者が再びイナに接触した時、再びイナの脱走を手引きするかはわからない。まったく別のことが起こるかもしれない。それは喩(たと)えるなら、天変地異のようなものだ。周囲がイナに対して出来るのは、脅威におびえて彼女をがんじがらめにすることではなく、彼女の相談に乗り、状況を観察し続けることだ」

グリフィン「身体が退行していく彼女の症状を研究したいのであれば、彼女を解放したうえで、あらためて彼女に協力を要請すればいいのではないでしょうか。彼女はもはや心を取りもどしていて、ここに【保護】された時の彼女とは違う。だれも、彼女の魂を閉じ込めることはできない。彼女と対話し、彼女を尊重してください


ハウラ大佐「…………。我々は」

という言葉を、大佐は使いました。

ハウラ大佐「我々は、逃亡を企てた者を信頼しない。きみの言い分は感動的だが、イナ・ポートランドが我々への協力を了承したところで、その言葉を丸呑みにすることが出来ると思うかね?」

ハウラ大佐「確かに、イナ・ポートランドを我が施設で【保護】し続けるには膨大なコストを必要とする。しかし、手放すことは出来ないのだ。彼女の症例は、いまなお貴重だ」

大佐の考えは(彼女の立場に自分を置いてみれば)もっともだと、グリフィン自身も考えました。逃亡事件を起こしたイナを信用できないから、事態はここまでこじれてしまった。しかし、軍の選択は解決をもたらさない。疑心を棄て、歩み寄らなければ道はない。

よかろう。
カードは出揃った。

グリフィン「要は」

グリフィンの声に、力がこもりました。


グリフィン「要は、イナ・ポートランドを解放したとしても、彼女が姿をくらまさず軍の研究に協力を続ける。そういう確証がほしいわけですか」

グリフィンは、彼お得意の詰問口調を持ち出しました。その食らいつき方は、なんだかオオカミめいておそろしかった。

グリフィン「言葉を使ってください。まずは彼女と話し、彼女の信頼を勝ち得てください。そのうえで、彼女がどこへ行こうと彼女を見失わず、その手を握って離さない存在が必要だというのなら、おれがその【手】になります。おれにはそれが出来る。おれと彼女の間には、すでに繋がりがあるから」

ハウラ大佐「うむ……?」

ハウラ大佐は片方の眉を上げ、非常な興味をそそられたというように続きを促しました……。



つづきます!


本日最後のポーズ(眠るグリフィンとイナ)は、
よりお借りしております。
いつもありがとうございます。

(そのほかのポーズは自作です……)

Thanks to all CC creators!

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