今回はまた、前回のつづきです。
前回(前編)では、お兄ちゃん&坊っちゃん世帯の「子どもたち」の様子を記録しましたが、今回はおとなたち……というか、若者たち?が「クリスマスに交換したプレゼント」についてメモしたいと思います。
あ!
これまでウッカリ書いておりませんでしたが、今年のクリスマスシリーズは「プレイ記録」というよりも、妄想全開のSS保存といった感じでお届けしております。
365日いつだって、妄想を食べて生きております!(プレイヤーが)
そんな予定はなかったのですが、書いてみたらなんだか今回は「読みもの風」になってしまいました。
さて。
まずは、水の精霊シャーロッタ。
主婦の手仕事にたぐいまれな適性があり、お料理と編み物が大好きな永遠の少女……グリフィン&ロイヤル兄弟の「育ての親」でもあるシャーロッタに、兄弟はそれぞれクリスマスプレゼントを贈りました。
弟・ロイヤルからのプレゼントは「たくさんのボタン」です。
ロイヤル坊っちゃんは1年間かけて、こっそりと手芸屋さんや蚤の市をまわり、さまざまなボタンを集めていました。陶器のボタンや、ダリアの花のかたちをしたボタン、なかには獅子のシルエットを染め抜いたものまでありました。
というのも、シャーロッタは「洋服のボタンがとれた」とき、元のボタンをつけ直すのではなく、まったく別のボタンをワンポイントのように縫いつけるのが好きなのです。
胸元だけ花柄のくるみボタンになっていたり、下から2番目のボタンだけ木のボタンになっている「お直ししたお洋服」が魅力的で大好きなのだと、シャーロッタは言います。
ボタンの詰まったかわいいガラス壺を、ロイヤルは緊張して差し出しました。
その瞬間、シャーロッタの頬がばら色に輝いたことは言うまでもありません。彼女はひとつずつボタンをとりだして等間隔にならべ、とっくりとながめながら、カメラに収めはじめました。
ロイヤル「シャーロッタはいったい何をしているんだろ。おれの贈りものを喜んでくれたのかな……」
心配ごとの多いロイヤルが、小声で兄に尋ねました。
グリフィン「とても喜んでる。シャーロッタはボタンの写真を撮り、それらを一覧表にして、コレクションのデータベースを作るつもりだ」
兄・グリフィンからシャーロッタへのプレゼントは、優美な陶器の水差しです。
先月、グリフィンとシャーロッタが買い出しに行ったときのこと。
通りかかったお店のショーウィンドーにあった「水差し」に、シャーロッタがつよく惹きつけられる様子を見せた……その一瞬を、グリフィンは見逃しませんでした。
シャーロッタは「自分のものをほしがる」ことについては遠慮するたちなので、このときも何も言わなかった。けれど、グリフィンは彼女がほんとうはどう思っているかわかっていました。
グリフィンがいつのまに、家族の目を逃れつつ、再びお店に赴いたのか。
クリスマスまでの間、家のどこに、水差しをそっと隠していたのか。
それを知っているものはありません。
シャーロッタからロイヤル坊っちゃんへのプレゼント。
シャーロッタがロイヤルに贈ったのは、彼が大好きなお店のプリンです。
ヘンフォード産のミルク、たまご、カスタードクリーム、それに秘伝のカラメルソースで作られていて、午前11時までにお店に行かないと売り切れてしまう……という絶品です。
シャーロッタはマグノリア・プロムナードの路面店まで出かけていって、そのプリンを3個も買ってきてくれました。プリンの横には、タルトーサ産のラムレーズンをねりこんだビスケット。おまけにシャーロッタ自身が生クリームを泡立ててくれて、それをプリンにたっぷりつけて食べていいと言う。
シャーロッタ「ロイヤル様、プリンはいちどに3個食べてはいけませんよ?おなかを冷やしてしまいます。毎日ひとつずつ召しあがってくださいね?」
シャーロッタは晩ごはんに、ロイヤルが好きなカレーライスを作るとも宣言しています。
グリフィンへのプレゼントとして、何を用意すればよいのか。
その問題は、いつもシャーロッタを悩ませます。
グリフィンは実用一点張りの文房具みたいな性格で、生来物欲がとぼしいタイプでした。
彼が唯一、好んで買い求めるのは「書物」です。が、好きな本は彼自身がどんどん買い集めてしまうので、プレゼントしたいと思ったときには「彼はもう、その本を所持している」という状態に陥ります。
シャーロッタは今年、正攻法で行くことにしました。
先週のある昼下がり、彼女は決意してグリフィンに尋ねました。
シャーロッタ「グリフィン様。グリフィン様はいま、何か必要だと思っていらっしゃるものはありませんか」
グリフィンは少女の顔を見つめ、何かほしいものはあったかと思いだそうとしているような、あるいは何も考えていないような顔をしました。
グリフィン「……必要なものは、すべてここにある。ただ、」
シャーロッタは身を乗り出しました。
グリフィン「来年のカレンダーを、まだ買ってない」
シャーロッタ「……………」
尋ね方をまちがえた、とシャーロッタは思いました。彼女が訊きたいのは、そういう「必要なもの」ではない。軌道修正をはかりたいところでしたが、この(やや頓珍漢な)あるじから「ほしいもの」をさりげなく引きだすすべを、シャーロッタは思いつきませんでした。
シャーロッタは街の本屋さんに行って一生懸命カレンダー売り場を歩き、ついにグリフィン好みの「無駄がなくクールな1か月カレンダー」を選びました。手渡すと、彼は表情のうすい顔に驚きをのぞかせて、礼を述べました。
グリフィン「ありがとう。助かる。まだカレンダーを買ってなかった。来年は暦なしですごすことになると思ってた」
シャーロッタ「はあ」
生来の気質によって、ものを欲しいと思わない人。
そういった人へのプレゼントを、どうしたらいいのか。
シャーロッタはせめて、あるじの上着の内側に、筆記体でイニシャルを刺繍してさしあげようと思いました。それから今夜、あるじの好きな「オレンジの香りがする紅茶」を淹れようと思っています。
*
長くなってしまいました。
ほんとはロボットのドレイクにもプレゼントがあるし、トトわんこやお馬さんのヨゾラにもちょっとしたクリスマスの楽しみがあったのですが、そのあたりはまた次回にしようと思います。お読みいただき、ありがとうございました!
それでは、きょうはこのへんで。
シムはみんな、たくましくてかわいい!
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今回も、お借りしている大好きなMOD・CCに絶大なお力添えをいただいてます。
Thanks to all MOD/CC creators!
And I love Sims!
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