顛末(休憩室)

2022年3月30日水曜日

★グリフィンと欠落の姉妹編 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

本日はまた【グリフィンと欠落の姉妹編】ですー。

グリフィン・トワイライトは、深夜の闘いで【敵】を退けました。一方で、旧友イナは再び軍の施設内に連れ戻されてしまいました。グリフィンはその後、どうなったのか?イナはどうなるのか?物語はもう少しつづきます。

今回は、グリフィンの噂話をする気の好い同僚たちを眺め、次にグリフィン自身がどう過ごしているかを見つめてみます。

それでは、本日もまいりましょう!

(※今回も、やや流血っぽい表現があります。苦手な方、ご注意ください※)



ガヴォット「それじゃあ結局、未明のシステムダウンは原因不明ということですか?

軍施設の受付担当、ファニー・ガヴォットが目を丸くして尋ねました。

時刻は、午前八時。
施設内の職員休憩室です。

ムーア「おうよ。マルボロが苦虫をかみつぶして飲みくだしたような顔してるぜ」

グリフィン・トワイライトの【軽薄な同僚】メルヴィル・ムーアが、持ち前の気楽さと疲れの入り混じった調子で答えました。


ムーア「結論から言って、どこをひっくり返してもシステムは全然異常なし。けど、現に施設内のすべてのゲートがエラーを吐いて閉鎖されたワケだし、カメラ・マイク・警備ロボ……すべてのネットワークがダメになってた。復旧はとつぜんの出来事。脈絡もなく、勝手に直った。……今日じゅうに、中央から検証のために委員会が来るらしい。……ガヴォット。コーヒー要る?

ガヴォット「あ、自分でやります」


ガヴォット「じゃ、その【エラー原因不明】が、例の噂話の根源ということですね」

ムーア「噂って?」

ガヴォット「システムダウンの原因は、昨夜この施設一帯が【謎の魔力】に覆われたことなんだって、今朝の更衣室はその話でもちきりでしたよ。わたしはてっきり、先週始まった新しい映画の話をしてるのかと思ってたんです」


ムーア「あ。それはね、本当」

ガヴォット「え?」


ムーア「昨夜の騒ぎで、パティオが封鎖されただろ?あそこの土壌から、正体不明の魔力の微粒子が検出されたそうだ。うち(軍)の魔法対策チームが一万年ぶりに出動してる」

ガヴォット「まあ」

と言いながら、ガヴォットは少しばかり別のことを考えていました。

ガヴォット(メルヴィル・ムーアは、何もかもこんなにべらべら喋って大丈夫なのかしら?


しかし、現在この施設では【箝口令】が敷かれている訳ではありません。別段構わないのでしょう。システム障害の件を施設の外で口にすることはご法度でしたが、雑談・噂話の類は禁じられていません。

遅かれ早かれ、障害情報は公表されることになるでしょうし、施設の責任者であるハウラ大佐は、人間理解のある人物です。彼女は、施設内の【噂話】を禁じるようなマネをして部下たちを圧すれば、部下たちの不満・不信が増してチームワークに影響するとわかっている。それで、あえて自由にさせているのです。

軍隊にしては風変わりな方針ですが、ガヴォットは大佐のそういうところを信頼していました。

ガヴォット「それで」


ガヴォット「それで、グリフィン・スノウフイールが重傷というのは本当ですか?

ムーア「おぉ」

気楽な男はなんだかわからない感嘆詞を口にして、

ムーア「それも本当、残念なことにな……意外とすげえうまいな、コレ」


ガヴォット「詳しいことは聞いてませんが、医務室に運ばれて出血が激しいと」

ムーア「半分は正解。出血は確かに多い。だが医療ヘリで運ぶほどじゃないぜ?肩口に刺創・なんだかわからない無数の裂傷……問題は、そのキズがある時点までどんどん広がっていくのを止められなかった、ってことさ。オレンジの皮が剥けるみたいにキズが開いていくの。だが、それもなんとか治まった。……あと、あいつ運ばれたんじゃなくて、医務室には自分でスタスタ歩いて行ったぜ?

ガヴォット「何があったんです?」

凄惨な話にガヴォットが顔を曇らせ、

ムーア「おれもよく知らんよ」

ガヴォット「見舞ったんでしょう?グリフィン・スノウフイールと話さなかった?」


ムーア「あいつは寝てたよ。泥のように。麻酔も入ってるし、眉間をグリッとつついてやっても起きなかったから諦めた」

ガヴォット「まあ……」

ガヴォットがコーヒーに人工甘味料を入れている間、沈黙がありました。


ガヴォット「わたし、グリフィン・スノウフイールが傷を負ったと聞いた時……ムーア、あなたが彼を【うしろから刺した】んじゃないかと思いました。そうではなかったのだから、まぁ良かったのだと思うことにします。そう思わないとやってられない、とも言いますけど」

ムーア「はっはっはっ。ひでぇな」

ガヴォット「あなたがグリフィン・スノウフイールの監視に就いているのは、見ればわかる事実でしたから。ついに何か決定的な【事件】があって、あなたとグリフィン・スノウフイールが死闘を演じたのかと思いましたよ」


ムーア「ガヴォットぉ、おれのことを誤解してるぜ!上からの命令がない限り、銃もナイフもとらないって!」

ガヴォット「謝りませんよ。あなたがすぐに【血を見たがる】男だってことは、とっくにわかっているんです」



施設内の医務室では、話題の人物が目を醒まそうとしています。


グリフィンは重ったるく身を起こし、包帯に包まれた腕を上げたり下ろしたりしました。可動域は正常。そこで【あること】に気づいて、キズをよく見ました。


グリフィン「…………」

スゥ……と、何かささやかな音がしたような感覚がありました。その聴こえない音と共に、手の甲のキズが消えてゆきます。あとかたもなく。


手だけではない。
グリフィンが目醒めたことを合図にして、身体のキズも、顔のキズも、残らず綺麗に消えてゆくのです。


グリフィン「…………。治癒力が、高まってるのか……?

彼の身体が闘いによって【自壊】を始めてから、わずか数時間。どういうわけか今はむしろ充分に回復し、活性化した体力を、彼は確かに感じていました……。

つづきます!


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