拾い上げられた謎

2021年3月12日金曜日

★グリフィンと欠落の姉妹編 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

今回は、また「グリフィンと欠落の姉妹編」ですー。

グリフィンは、どうやら【旧友】を見つけ出すことに成功しました。しかし、再会したイナ・ポートランドは幼児の姿に退行していて、グリフィンは「その子供が、本当にイナなのか」疑念を晴らすことが出来ません。イナを【保護】した上官・マルボロは、彼女と出会った時のことを語ります……

それでは、本日もまいりましょう!



少女「……帰りたい」

マルボロ「どこへだ」

少女「……今じゃないどこか、未来じゃない場所へ」


マルボロ「あとでわかったことだが、彼女はこうした言葉を繰り返すだけで、他のことを何ひとつ話さなかった」

グリフィン「…………」



マルボロ「……何か飲むか?」

この話は長くなる、ひと息つこう……そんな意味を込めて、マルボロ少尉が提案しました。

グリフィン「いや、いい……」

ムーア「おれも要らねぇわ。減量中だし」


マルボロ「…………。ポートランド邸の前で、わたしはどうすべきか考えていた。今度こそ、警察に連れて行くべきだろう。わたしは言った。【こんな時間に、子供が外を出歩くのは危険だ】」


マルボロ「わたしが彼女の肩に手を置いた瞬間、異変が起こった。彼女が顔を歪め【パニックを起こした犬のように】悲鳴を上げたのだ」


少女「いたい……!いたい、いたい!

マルボロ「軍人の誇りにかけて誓ってもいいが、わたしは彼女の肩を強く握った訳ではなかった。ごく当たり前に、掌を載せただけ。だが、彼女は苦しみで泣き叫んだ。それどころか、骨の軋むようなミシミシという音が聞こえ始めた」

マルボロ「またもや、信じられぬかもしれぬことを言う。彼女の身体が、目に見えて縮み始めた。十歳児だった姿が七歳児になり、さらに小さくなった。二十秒の間に、彼女の身体は三歳児のものに変わってしまった」


マルボロ「わたしは絶句したが、思い出したことがあった。軍内部でも、取り扱いに困っていた報告だ。このストレンジャービルで、はたまた他の町で、奇妙な症状に悩まされる人間が現れ始めているらしい。たとえば【犬歯が伸びて、牙のようになった】【全身に体毛が生えて、熊のような姿になった】……既に確認がとれていた物だけで、そのような報告が九例上がっていた」

マルボロ「それらの症状のなかには【異常に身長が縮んだ】という物もあった。まさに目の前の少女も、身長が縮んでいると言える。それだけではないとも言えたが」

マルボロはそこで小さく笑い、ブラックユーモアのようなものを覗かせました。


マルボロ「わたしは、彼女を軍で【保護】できるよう、手を打った。原因不明の病が広がっているのなら、調査しなければならない。……障害となったのは、彼女の身元が分からなかったことだ。彼女は身分を証明する物を身に着けておらず、名前すらわからなかった。本人に尋ねてみても……」


少女「……帰りたい。今じゃない場所、過去じゃないどこかへ

マルボロ「これを繰り返すばかりで、糸口は掴めない。……そんな折、あるスジから、またもや奇妙な噂を耳にした。数か月前、とある地方の芝居小屋で、公演が打ち切りになったという話だ。それだけなら気にも留めないが、打ち切りとなった理由が変わっていて【主演ダンサーの身長が縮み、舞台に立ち続けることが難しくなったから】だという」


マルボロ「わたしは念のため、ツテを頼って公演の資料を取り寄せた。【舞台を打ち切りに追い込んだ】とされる、その不幸なダンサーの名は……イナ・ポートランド。本名か芸名かは分からない」

マルボロ「だが、わたしが少女を拾ったのも、かの高名なポートランド邸の前だった。これは果たして、偶然なのか……。わたしは【イナ・ポートランド】と、わたしが拾った子供との関連を調べ始めた」

つづきます……!


今回お借りしたポーズ

SS8枚目(少女を抱っこするマルボロ)のポーズは、
よりお借りしました。いつもありがとうございます。

Thanks to all MOD/CC creators!
And I love Sims!

(その他のポーズは、自作です……)

web拍手 by FC2

にほんブログ村 ゲームブログ ザ・シムズシリーズへ
にほんブログ村

このブログ内を検索

アーカイブ

シム人気投票やってます

QooQ