地に臥した英雄

2020年11月28日土曜日

★グリフィンと欠落の姉妹編 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

本日は、また「アーモンドちゃんとグリフィンのお話?」です。

……いえ、あの。昨日のお知らせ更新で「最新話は数日、遅延します」などと仰々しく申し上げておきながら、まさかの翌日更新でございます……。

あの、思ったより早く、お話用のポーズ作成が終わりました……。こんな感じのブログでございますが、もしよろしかったら、今後ともお付合い頂けますと幸いです……。(平伏)

さて。
前回のお話を振り返ります!

「高台の邸宅」……ポートランド邸に潜入したグリフィンは、廃墟のような一室で「イナ・ポートランドの痕跡」を探します。そこに幻のように現れた黒フードの男は、グリフィンを「いつまで自分の魔力を抑え込んでいるつもりだ」と誘惑。男はその後、霧のように掻き消えます。しかそ、屋敷の令嬢アーモンドが物音に気づいてしまい……

それでは、本日もまいりましょう!

(最終加筆修正:2023年10月4日)




アーモンド「ネモフィラおねえさま?もう帰っていらっしゃったの?

一難去って、また一難。
新たな問題が飛来しました。

アーモンド・ポートランドの愛らしい声と足音が、階段をのぼって近づいてきます。




グリフィン(…………!)

グリフィンはまだ机に手をついていて、動かない身体をつっかえ棒のように支えています。

グリフィン(もどれ!!

意志と筋力を総動員して命じると、彼の血液は、逆噴射のように全身を駆けめぐりました。


【カチャリ】


ドアノブがまわり、グリフィンがひそんでいる部屋……イナ・ポートランドの私室が開け放たれます。




アーモンド「あれ。だれもいない……」

…………。
…………。




その頃。

グリフィン・トワイライトはポートランド邸の敷地を出て、重ったるい足取りで歩いていました。

種明かしをすれば、簡単なこと。
アーモンドが部屋に入ってくるというまさにそのとき、グリフィンの身体はアクセルを踏んだように発進して……




彼はとっさに、窓を開けてとびだしました。

コウモリのように外壁に取りついてわざわざ窓を閉め、そこから庭に向かって大ジャンプする、という離れ業をやってのけたのです。

無理が利いたのは、そのときだけでした。

身体をひねって着地すると、彼の身体はふたたび【オイルが切れた機械のように】もつれはじめました。足が絡まったら転ぶのはあたりまえで、草のなかに膝をつきます。




グリフィン(…………。とりあえず、アーモンド・ポートランドの遺伝子情報のサンプルは、手に入れた。アーモンド自身が追ってくることもない)

眼球を動かすのも億劫だと思いながら、状況を整理します。




グリフィン(おれの身体についていえば、回復を待つしかない。いままでと同様の症状なら、時間がたてば、ふたたび動けるようになるだろう。だが、ここはまだ、ポートランド邸の軒先だ。農場の木戸のまえで罠にかかったウサギになった気分がする)

グリフィン・トワイライトは幼い頃から【ある瞬間、急に身体の自由が利かなくなる】という、たちの悪い現象に悩まされてきました。

それはまったく前触れなく起こり、前触れなく終わります。




故郷の長老たちの話によると。

それはグリフィンの持つ【呪われた魔力】が、彼自身の肉体を傷めていることによって起こる、癒えることがない病だということでした。

おそろしいことに、身体の自由を失っている間のグリフィンは、まぶたをふるわせることさえできないというのに、意識はより目醒めて澄みわたります。見えているのに、聞こえているのに、皮膚の外側で起こるすべての出来事から断絶される。

こうした体験は幼い時分、グリフィンに強烈な恐怖をあたえました。




グリフィン(あせる必要はない)

二十二歳になると、よくも悪くも、神経は図太くなります。

身体が動かなくなったら、じたばたしてもしょうがない。恢復するまで、なにか考えて時間をつぶせば、それでいい。

それが彼の編み出した、現実的な対処法でした。

グリフィン(……思ったより冷える。だが問題ない。初夏のストレンジャービルで凍死者が出たという話は、聞いたことがない)




その日の夕陽はいつにも増して時間をかけ、じわじわと沈んでいくように、グリフィンには感じられました。




同時刻。
市街地のトレーラーパーク、グリフィンの家では。




ロイヤル「え。呼んだか

グリフィンの弟・ロイヤルが、ぽかんとして振り返りました。

家のなかには、ワールドミュージックが流れているだけでした。

グリフィンはしごとに行っているし、彼ら兄弟の【お世話係】シャーロッタは、小犬のトトを連れてマーケットに出かけています。

近所に住んでいるエルウィン・プリーズがまたフルーツナイフで指を切って、絆創膏を求めて訪ねてきたのでしょうか。けれど、玄関にはだれもいませんでした。




ロイヤル「なんだろ、気管がぞわぞわする。まさか、グリフィンなのか」

勘のいい弟は、不安を小さくしようとして、庭に出ました。

気温は、思ったより低かった。シャーロッタが帰ってくるまでの十五分間、彼は垣根に手をのせて、夕陽をじっと見つめていました。


つづきます!


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(ポーズは、自作です……)


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