本日も、仕込み中のため「ロイヤルと裸足の魔女編」は、おやすみとなりますー。
今回、最近では珍しいほど仕込みが順調に進んでいて、その不気味な順調さに、若干コワさを感じております……。明日の朝くらいにPCが故障して、仕込んだすべてのデータが吹き飛んだりしませんよね……?(考えただけでコワいです……。ぶるぶる)
そして……
今日は仕込みをしながら、うちのメイン世帯(ハンナちゃんのおうちと、グリフィン&ロイヤルのおうち)以外の世帯を見回って、それぞれの生活を整えたりしておりました。そのなかでプレイヤーが一番長くとどまっていたのは、うちのサブヒロイン扱いでありながら出番が少ない、ベアトリクス・ウィンターのおうち。
ベアトリクスはブリンドルトン・ベイの丘のうえに暮らしている牧場主で、弟と愛馬と仔牛と鶏と牧羊犬といっしょに住んでいます。牧場主、と言ってもまだ駆け出し。小さな菜園を耕したり、夜になるとギターを弾いたり、晴耕雨読を地で行っているのですが、彼女の本日の生活は、どんな感じでしょうか……?
それでは、本日もまいりましょう!
*
春先の、ある肌寒い午後。
ブリンドルトン・ベイの小高い丘のうえで、ベアトリクスが愛犬のお顔を舐めていました。
…………。
……………………。
読み間違いではございません。
ベアトリクスが、愛犬のお顔を舐めてました。愛犬が飼い主を舐めていたのではなく、です。
……はい、ベアトリクスは「犬好き」の特質持ちだったりします。
ベアトリクス「あ、こんにちは。プレイヤー。わたしがチェロ(わんこ)をぱくぱくしてるところ、見られちゃったのねー。チェロはいつも、香ばしいような良い匂いがするのよ?」
そ、そうなんだ。
今日の畑仕事、もう終わったんだね?
ベアトリクス「うん、もう夕方ですもの。これからお部屋に戻って、ちょっとのんびりするの」
あ。ベアトリクスのお部屋、壁にもわんことにゃんこが居るんだね?
可愛い!
ベアトリクス「わたしの恋人が【看板描き】のアルバイトをしてた時、ここに描いてもらったのよ。プレイヤーは彼に会ったことがあるわね?ウィンデンバーグの画家、チャド・バルクリ」
うん、何度か会ってるかな?
天才変人芸術家……じゃなかった、自由な天才芸術家、だよね?
ベアトリクス「そう、自由なるチャド。破壊と創造のチャド。……あ、そうだー。彼、今日あたり、ここ(ベアトリクスのおうち)に来るんじゃないかしら?何日か前に、来るって連絡があったから。プレイヤーも会って行ったら、どう?」
え?
でも、いいの?プレイヤーが居ても……。
せっかくの、おうちデートでしょ?
ベアトリクス「いいのよー?……ほら、そんな話をしてたら、玄関がノックされたわ!きっとチャドよ!……はーい、ちょっと待っててー!」
チャド・バルクリ「やあ、わたしの女神……!今日の健康状態はどうだい?おなかを壊してはいないかい?みなまで言うな!きみのご機嫌が麗しいのはわかっているよ。さあ、このバラに【きみの指によって触れられる喜び】を与えては貰えないだろうか?」
ベアトリクス「チャド、わたしは元気よー?チャドも元気そうでよかったー!綺麗なバラね、良い香り……。わたしのために用意してくれたのね?」
ああ、摩訶不思議なチャド。チャドはどこで会ってもチャドです……!
そして、いついかなる時も、ベアトリクスは彼の女神なのです……!
ベアトリクス「チャド、お礼に肩を揉むねー?わたし、あんまだけは天才的に上手なのよ?……あ、今日も肩がガチガチ。またずっとイーゼルに向かってたのね?」
チャドの肩に載せられた指の角度に、彼女の確かな(あんまにおける)実力を感じます……!
チャド「ありがとう、わたしの女神。何よりもきみの手のぬくもりが、わたしの心を慰めるよ」
ベアトリクス「……そうなの?チャド、ちょっと弱気になってる……?もしかしてまた、創作のことで悩みごとがあるのかしら……?」
チャド「わたしの才能が枯渇してることはわかっている。岩の巨人相手に、無手勝流で挑んでいるような気分になるのは、いつものことだ……」
ベアトリクス「チャドは真の芸術家だって、わたしは知ってる。……今夜はもう遅いわ。タクシーを捕まえるのも骨だし、どうぞうちに泊まって行ってね?」
そんな恋人たちの会話を……
ベアトリクスの弟……小学生のライナス・ウィンターは「あーあ」みたいなお顔で聞いています。
ライナス「お姉ちゃんとチャドは、すぐ【愛の世界】に入っちゃうんだ。ぼくは大人になって恋人が出来ても、絶対に人前(シム前)でタワムレたりしないって決めてる。ハンメンキョーシっていうんだよ、こういうの」
ベアトリクス「そうだ、チャド。これ、うちの合鍵なの。チャドが訪ねてきてくれた時に、わたしが外で畑仕事してたりすると、来てくれたことに気づけないかもしれないから。……そういう時は、このカギで入って?わたしに遠慮したりしないでね?」
チャド「……ありがとう。今度わたしの家のカギも、きみに渡そう。鍵屋に注文するから、待っていておくれ」
おお……。
ふたりの心の繋がりは、海のように深いのです……!
そしてチャドは、勝手知ったる足取りで小部屋(お客様用の宿泊室)に引っこみ……、
勝手知ったる感じで、眠りにつきました。
すやすや。
こ、これは……これは、おうちデート……?
なのでしょうか……?
ベアトリクスとチャドは心のキズナが深すぎて、もはや「熟年夫婦」の域に達していたりします……。
眠っているチャドの枕もとに、やかん(お茶が入ってます。目が覚めて喉が渇いてた時用です)を運んだベアトリクスが、足音を立てないように気をつけながら戻ってきました。
ベアトリクス「よかった……。穏やかに眠ってるわ。創作に行き詰まると悪夢にうなされることがあるから、心配してたのだけど、今夜は大丈夫みたい」
そっか、それはよかった……。
チャドって、意外と繊細なんだねぇ……。
ベアトリクス「彼の心のセンサーは、とても感度が良いの。良すぎると言ってもいいわ。彼にはおそらく、美しいものはより美しく、残酷なものはより残酷に見えてしまう。そして、喜びを深く感じる分、苦しみも鋭く感じすぎてしまう。彼は見た目より、ずっとシリアスな男性なのよ?」
そっか……。
チャドの知られざる一面も然ることながら、彼を見守るベアトリクスの「人生の達人」ぶりにも、あらためて驚かされたプレイヤーです。すごいなぁ……!
外は雨ですが、ベアトリクスの愛馬・ゼファーは屋根の下で寛いでいて……
鶏たちは、ミミズを探して大忙し。
仔牛のリボンはソファーを占領して、うとうとしています。
心配事はあっても、平和な時間。
おとなしいけれど達人なベアトリクスの夜は、こうして更けて行ったのでした……。
というわけで……、
次回「ロイヤルと裸足の魔女編」(予定)で、またお目にかかりますー!
*
今回のポーズ
SSの2枚目(寝ているベアトリクス)
以上1枚のポーズは、
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました。いつもありがとうございます!
他、多数のMOD・CCのお世話になりました。
すべてのクリエイター様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS/CC creators!
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