こんにちはー。

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」ですー。
どこに居るのかわからないリノ(フォレスティーナ)の許へ辿り着くため「血の繋がりを手繰って瞬間移動する」という魔法を考え出したロイヤル。理論的には発動可能でも制御の難しいその魔法を手なずけるため、彼の魔法練習は続きます。

それでは、本日もまいりましょう!




ウィンデンバーグの街で、ロイヤルの「魔法練習に没頭する午後」が終わろうとしています。
結局この日……、(ユキちゃんとソフトクリームを食べた日)彼の魔法は、完成しませんでした。


ロイヤル「……まだコツを掴めない、か。今日はそろそろ切り上げようかな。ユキ、ありがとう。せっかく学校が休みなのに、一日じゅうおれに付き合ってくれて」

ユキ「ううん。ロイヤルが元気になってよかった!」

ロイヤル「おれ、怒りで自分を忘れて、自分のことしか見えなくなってたと思う。ユキがそばに居てくれたから、自分を取り戻せたんだ。……ああ、それにしても今日は日曜日だったんだもんな?おれはバイトが入ってたから曜日は関係ないけど、ユキは宿題したり、姉さんや友達と過ごしたりしたかったんじゃないか……?」

ロイヤルがそう言うと、ユキちゃんはおかしそうに笑いました。


ユキ「やだなぁ、ロイヤル。忘れちゃったの?ロイヤルが今朝フォレスティーナのことを話してくれたあと……、アルバイトに行く前に話したじゃない!うちのお姉ちゃんは、今週末はお仕事場に泊まり込み。広い研究所にひとりじゃ寂しいからって、トゥインクルも連れて行っちゃったんだよ?夜中に真っ暗なお手洗い行く時とか、付いてきてもらうんだって!」

ロイヤル「トゥインクルに?……トイレに?


ユキ「そう。トゥインクルに、おトイレに。……それに今日、わたしは友達と一緒に、楽しい日曜日を過ごせたしね?

ロイヤル「?」

ユキ「だって、ロイヤルはわたしの友達だから」

その言葉は、ユキちゃんが思った以上に、ロイヤルの心を打ったようでした。

ロイヤル「……うん。ユキは、おれの友達だ


そして、ふたりの一日は終わりました。

ユキ「ロイヤル、ありがとう送ってくれて。もう、ここで大丈夫だよ?」

ロイヤル「ああ。じゃ、また明日な!」

ユキ「うん、また明日!」


ストレンジャービルのおうちに帰ったあとも、ロイヤルの魔法練習は続きます……。
なぜかバスルームにこもって、洗面台の前で集中している坊っちゃんです。

ロイヤル「鏡の前で練習すると、集中できるんだ。鏡は魔法のアイテムとして使われることもあるし、もしかしたら魔力を高めてくれるのかな……。いや、なんとなくそんな気がするだけだけど。はは、ここにグリフィンが居たら、訊けたのにな?」

ああ。
冗談を言う余裕まで出てきました!

それにしても「もし、今ここで魔法が完成して、坊っちゃんが瞬間移動してしまったら」と思うと、ちょっとドキドキします。ユキちゃんを置いて、坊っちゃんひとりでジャンプしてしまうことになりますしね?

ロイヤル「うん。それは心配ないんだ。おれ、今は【魔力の流れの向き】を調節してるから。もし今、おれの魔法が完成して発動しそうになったら、おれは流れを逆向きに引っ張る。そうすれば、おれは今いるここから、ここへ向かって飛ぶことになって、移動しなくて済むことになる」

ええと……うん、なるほど。
坊っちゃんの魔法が独特な感じで高度になってきて、若干何を言ってるのかわからなくなってきました……。


そしてまた、翌日。

ユキちゃんが高校から帰ってくる時間に、ふたりはウィンデンバーグの像の下で待ち合わせしました。ロイヤルは二時間前からトトと一緒にそこに居たのです。彼は胸の前でこぶしを握り、よどみなく魔力を練り上げていました。

ユキ「ロイヤル、メッセージ見たよ!既読だけでごめん。バスがぎゅうぎゅうに混んでて、うまく携帯電話をタップできなかったの。フォレスティーナのところへ行く魔法、完成しそうなの!?」

おうちで着替えてから全速力で駆けつけてくれたユキちゃんは、ベンチにドサッと座り込んで、息を整えました。

ロイヤル「すぐにメッセージ見てくれたの、わかったよ。……ユキ、平気?水飲むか?……おれの魔法はたぶん、正(ただ)しく発動すると思う。術の破綻は、どこにもないはずだ」

ユキ「行こう、フォレスティーナのところへ。……待って。ロイヤルが魔法を使うなら、建物の陰とか、目につかない場所に行ったほうがいいよね?ロイヤルとわたしとトトの姿が急に消えるところを通りすがりのシムが見たら、びっくりしちゃうもん」


そして……。

その時がやってきます。

ロイヤルは胸に手を当て、自分の鼓動を感じました。自分の血の匂いを嗅ぎ、風の匂いを嗅ぎ、どこかに居る彼女の鼓動に耳をそばだてました。

トトを抱いたユキちゃんが静かにそばに居て、彼のひじを掴みます。


ロイヤル「リノ

その名を唱えた途端、ロイヤルの身体は白い光に包まれました。光は、ユキちゃんとトトをも包みながら音もなく膨れ上がり、また収束して……


気がつくと、ふたりと一匹は、赤土の町に立っていました。


ここは……。


ストレンジャービルの北側。
高台の住宅地です……。

ユキ「ここ、どこ……?」

ストレンジャービルを訪れたことのなかったユキちゃんが、強い日差しに目を細めました。

ロイヤル「おれの、住んでる町だ……!」


赤い大地を見下ろす崖の上に、誰かが立っているのが見えます……。

ユキ「あれは!」

ロイヤル「……考えてみれば

ロイヤルがポツリと、温度のない声で言いました。

ロイヤル「考えてみれば……、彼女がこの町に居るかもしれないってことを、一度考えてみても良かったんだ。落ち着いて考えれば、その可能性が一番高いことがわかる。彼女はどこか遠くから……恐らくは過去の時代からやってきたシム。ウィンデンバーグの地理を彼女が知らなかったのと同じように、ストレンジャービルの地理のことも、きっとわかってなかったんだ。知らない場所で遠くまで逃げるなんてこと、誰だってうまく出来やしない。おれを襲ったあとずっと、彼女はストレンジャービルを彷徨っていたんだ……

ロイヤルは草を踏み、彼女のほうへとおもむろに歩き出しました。
ユキちゃんは口を挟まず、じっと見守っています。


ロイヤル「リノ

少年の呼びかけに、彼女は驚いた様子もなく振り向きました……。

つづきます!


今回のポーズは、自作です。
(ロイヤルがこぶしを胸に当てているポーズ:3枚すべて)

今回も、たくさんのMOD・CC・ギャラリー作品のお世話になりました。
すべてのクリエイター様、ビルダー様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS creators and all builders!

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