世界は、ほつれゆくけれど

2020年5月14日木曜日

【プレイ日記2020】 ★ロイヤルと裸足の魔女編 カー家 マジカル後継者世帯

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こんにちはー。

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」……そのなかでもグリフィン・ポーラスター側の動向を、前回に引き続きお届けします。父親が行っていた人体実験の秘密を暴いたグリフィンと、父の真実の姿にショックを受けるポーラスター。不穏と鬱屈のなかの救いは、水の精霊・シャーロッタがついに目を醒ましたことでした……!

それでは、本日もまいりましょう!




グリフィン&ポーラスター「シャーロッタ!!」

グリフィンとポーラスターに、今回の「里帰りの旅」をもたらしたキッカケの精霊……都会で身体を弱らせてから、ずっと眠りについていたシャーロッタ・ニュームーンが、ついに目を醒ましました。

自分たちを幼い頃から育ててくれた少女……大切な精霊の帰還を、兄妹は喜びをもって迎えます。

シャーロッタ「グリフィン様、ポーラスター様。長い間、ご心配をおかけしました。シャーロッタはこの通り、元気に目が醒めました!」

ポーラスター「よかった!表情もすっかり明るくなってるね!」

グリフィン「おまえが無事なら、それでいい」


ポーラスターとグリフィンが、口々に言いました。

シャーロッタ「ありがとう、おふたりとも。……わたくしを構成する水のエレメントの洗浄が滞りなく終わったのは、すべてペルーダ様のお力によるところなんです。ペルーダ様の魔法はやっぱり、それはもう、すごいんですよ?」

ペルーダ・テアー。

それがノーマン一族の最長老……今、兄妹の目の前にいる「おばば様」の本名でした。傍流の出でありながら、その魔力の強さによって多くの者の尊敬を集め、百三十歳を超える今もなお「一族の知恵の担い手」として働いている、という異例のシムです。

ポーラスター「ありがとう、おばば様。シャーロッタを治してくれて!大好きよ!


ペルーダ「こりゃ!年寄りに飛びつくやつがあるかい!あたしがギックリ腰になったとしても、あんたにゃ治療の技なんざ無いんだからね?」

ポーラスター「ふふ。おばば様は誰より強くて、スペシャルな魔女だもの。たとえわたしの腰がおかしくなったとしても、おばば様がギックリ腰になることは、無いんじゃないかな?」

ペルーダ「やれやれ。頼られているうちが華。そう思うことにしようかね?」


…………。
……………………。

ポーラスター「水のエレメントを洗浄している間、シャーロッタはどんな感じがしたの?眠ってた?夢を見たりするの?」

健康的な心の持ち主であるポーラスターが、面白いポイントに興味を持ちました。彼女もまた、シャーロッタの登場によって、すっかり元気を取り戻したようです。

シャーロッタ「洗浄中、ですか……?わたくしは、眠りにつきながら【父なるもの】に再会しておりました」

ポーラスター「父?シャーロッタにも、お父様がいらっしゃるの?初めて聞いた……

シャーロッタ「ふふ……。わたくしにとって【父なるもの】とは、世界じゅうの水そのものなんですよ?わたくしは眠りのなかで、父に……青く柔らかな水に包まれ、ペルーダ様が詠まれる【滅びと再生の詩】をお聴きしていたのです。ひんやりと懐かしくて、生まれる前の自分に戻ったようでした……」


精霊の少女は、安心しきった子供のような顔でほほえみました。

ポーラスター「へえー……」

ポーラスターは目を輝かせ、グリフィンも……彼は、さっきから黙っていますが……深い興味を持って聞いているのがわかります。

ペルーダ「滅びと再生、で思い出した。グリフィン、ポーラスター。おまえさんたちの耳にも入れておこうかね。今ちょっと、この森では、変わった出来事が起こっておる」

ポーラスター「え?」

グリフィン「…………」


ペルーダ「瞑想のさなかに、カラスたちが知らせを持って来た。この【清浄と魔力の森】に、おかしな姿の動物が現れているらしい。三本のツノを持つ子鹿や、尾が二又に分かれたリスなんかがね。それらの正体は【偏在する生命体】……こことは違う、妖魔の世界から迷い込んだ動物たちさ。五百年に一度ほどの割合で、世界の境界が揺らぐことがあり、その時代には世に混乱がもたらされるのだと伝え聞くが……観測によれば、現在はちょうどその時期にあたる。時が来たのかもしれん」

グリフィン「…………!!

グリフィンの目が急激に鋭くなり、彼は妹を呼びました。

グリフィン「おれがさっき言ったを取ってくれ。おまえの足許にある【変な文献】だ」

ポーラスター「え、あ、うん……。はい!」

ポーラスターは慌てて、その本を手渡しました。


グリフィン「ありがとう。……ばば様、親父について調べてた時に、資料の山の底のほうから、おなじことが書かれてる古文書を見つけました。木こりだったらしい先祖の日記だ」


グリフィン「……ここです。【夜明け前、森の奥から魔物が出た。五本のツノを持つ小鬼である。小鬼とふたりで炉を囲み、歌いながらエールを飲む】……。おれは、おかしな作り話だと思った」

ペルーダ「ほほう……」

長老は本を受け取り、くずれ落ちそうに古びたページをめくりました。


ペルーダ「……日記の木こりは、知恵のある男のようだね。何か心配しておるようだ。こう書いてある。……【小鬼がひとり迷い込んだところで、恐れることは何もない。だが、スラニの人魚王(にんぎょおう)は、どのようにお過ごしか。かの王は御健勝なのか。……『森のほつれ』と『海の滅び』が重なる時、世は崩れると聞く。厄災と共に時の渦は逆巻き、いにしえより迷い人が流れ着く】……」

グリフィン「…………」

思いがけない展開を迎えながら、つづきます……!



今回のポーズ

SSの1枚目(ほほえむシャーロッタ)

以上1枚のポーズは、
akuiyumi 様
よりお借りしました。

SSの2枚目(グリフィン・俯瞰)
SSの3枚目(抱きつくポーラスターと、受け止めるペルーダ)

以上2枚のポーズは、
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました。

SSの5枚目(宙に浮いているシャーロッタ)

以上1枚のポーズは、
Kiruluvnst 様
よりお借りしました。

尚、
SSの7枚目(本を持つグリフィン)
SSの8枚目(本を持つ手のアップ)
以上2枚のポーズは、自作です。(ふたつとも同一のポーズ)

今回も、たいへん多くのMOD・CC・ギャラリー作品のお世話になりました。
すべてのクリエイター様に、心より感謝しております。
Thanks to all MODS/CC creators and alll builders!

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