こんにちはー。
本日は、仕込み中のため「ロイヤルと裸足の魔女編」は、おやすみとなりますー。
そして……
今日は、仕込みの合間に「懐かしいシム」の様子を見に行きました!
そのシムとは、以前展開していたお話(ガレ編)の主人公……ガレ・コンテスティ。
ミナキ四姉妹の隣人であり、友人でもある若者です。
彼は子供の頃から、呼吸器の持病で長期入院していたのですが、大人になって身体の具合もだいぶよくなり、今は退院してスラニに住んでいます。
そして、その後色々あり(この「色々あった」あたりの話が【ガレ編】の本筋でした)ソニア姉さまと、ことのほか仲良くなりました。20歳のガレくんは、ソニア姉さまにとって弟のようでもあり、ちょっとボーイフレンドのようでもあり……?
彼と彼女は、今日は何をしてるのでしょう?
それでは、本日もまいりましょう!
*
季節は、春。
場所は、スラニの離れ小島……灯台荘。
すでに高い位置にある太陽が、夏本番のようにじりじりと照りつける頃……
ガレくんは、このおうちに遊びに来ていました。
ガレくん、久しぶりー!
あれ、寝てる……。
ソニア「……しーっ!(小声で)……こんにちは、プレイヤーさん。ガレくんにご用なのね?ちょっと待っててあげて?ガレくんは昨夜遅くまでアルバイトで、睡眠時間が足りていないの。座ったらすぐに舟を漕ぎ始めたから、よほど疲れてたんだと思う。しばらく、このままにしておいてあげよう?」
そうだね、そうしよう……!
それにしてもガレくん、バイト始めたんだね?
仕事が出来るほど元気になったなんて、プレイヤーも嬉しいよ……!
ああ、いい光景だなぁ……。
あ、でもソニア姉さま、重くない……?
ソニア「うん、平気だよ?わたしは見た目より力持ちなの。わたし、コハクちゃんをおんぶしたハンナちゃんを抱き上げて、八十メートル走をやったことだってあるのよ?借り物競争だったの」
あ、うん……。
(その話は、前にも聞いたなぁ……)
そして、ガレくんは全然起きません。
器用にガレくんの上体を支えながら、ソファーに寝かせてあげるソニア姉さま。
おお、ほんとに力持ちです!
…………?
あれ?ガレくん、ミサンガしてる……。
ソニア「そのミサンガ、コハクちゃんが作ったのよ?ガレくんがすぐに付けてくれて、あの子はとても喜んだの。ふふ……。ガレくん、ミサンガに何をお願いしたんだろうね?……ガレくーん!コーヒー淹れたよー!起きてー!」
ソニア姉さまの明るい声に、ガレくんはびくっとして目を覚ましました。
ガレ「ソニアお嬢様……?あ、おれ……いつのまにか眠ってたんですね……?」
ソニア「あっと!いいから、跳ね起きないで、ゆっくりね?急に起きると、めまいがしちゃうもの。……これを見て?コーヒーが入ったの。わたしと一緒にピクニックしよう?」
ガレ「ピクニック?」
ソニア「そうよ、ピクニック!お庭で!」
というわけで!
コーヒーをお供に、お庭ピクニックです!
ガレ「太陽の匂いがする……。お嬢様のコーヒーも美味しいです」
ソニア「本当?よかった……!クラッカーも食べてね?そっちに、ゼリーの入ったマシュマロもあるのよ?」
ガレ「あ、お嬢様。マシュマロの袋は日陰に入れて?今日は暑いから、溶けてしまうかもしれない……。あと、そうだ。日焼け止め、ちゃんと付けましたか?お嬢様はお客さんの前に立つのが仕事だから、日焼けしちゃダメですよ?」
(ソニア姉さまの職業は、音楽家です)
ソニア「心配しないで。少しくらい平気だよ?日焼け止めなら、今朝付けたし」
ガレ「もう、またそういうこと言う……」
ガレくんは日傘を取って来て、ソニア姉さまに差しかけてあげました。
そのままの恰好で、ふたりはいろいろな話をします。最近食べて美味しかったものの話や、昨日読んだ本の話、それぞれの兄弟の話、今朝の海がどれほど美しかったかという話……。
やがて、ふとした拍子に会話が途切れ、ふたりはお互いを見つめたあと……
唇が、触れました。
ガレ「…………」
ソニア「…………」
ガレ「……初めてです、キスをしたのは」
ソニア「そうなの……?」
ガレ「すごく小さい頃、小犬としたことはあるけど」
ソニア「ふふ、わたしもそれ、やったことある」
ガレ「変でしょう?もう大人なのに、キスもしたことなかったなんて……。病院に居た頃は、ガールフレンドを作る訳にもいかなかったし」
ソニア「ん……変じゃない、全然。わたしも、お見舞いあんまり行けなかったし」
ガレ「たまにソニアお嬢様が病院に来ると、恥ずかしかったです。お嬢様は綺麗にアイロン掛けしたワンピースを着てて、おれは病院のパジャマだった。お嬢様が19歳の時、おれは14歳の子供だった。……今お嬢様とこうしてることが、信じられないです」
ソニア姉さまはほほえんで、ガレくんの肩に頭を載せました。
ソニア「わたしは、ガレくんが思ってるほど大人じゃないよ?」
ソニア姉さまの声は、ちょっと悲しそうでした。
青春を謳歌する年下の男の子にとっては、自分は釣り合わないかもしれない……。
ソニア姉さま自身もまた、誰にも言わず、そんなことを悩んでいたのです。
ガレ「お嬢様。……もう一度、いいですか?ちょっと今、おれ、上手く行かなかったから……」
ソニア「え、何……?あ、もう一回、キス……?……ううん。それ、ガレくんがおうちに帰る時に、もう一度しようよ。お別れの時にも胸が高鳴ることが起きたほうが、さみしくないでしょ……?」
ガレ「急に、子供みたいなこと言うんですね……。さみしかったら、夜眠りにつく前に、寝室の窓からランタンを振ってください。おれの住んでる対岸の小屋から、お嬢様の窓が見えるんです」
ソニア「うん、そうするね……。ガレくんも、ランタンを振って?」
ガレ「はい」
ふたりはそのあとも話をして、長い時間を過ごし……
ガレくんはお別れの口づけをして、おうちに帰って行きました……。
ガレ「待っていてください。いつか……おれがもうすこし一人前に近づいたら、お嬢様を養父に紹介します」
ソニア「……うん、わたしも」
また一歩、心の距離を縮めながら……
つづきます……!
*
今回のポーズは、すべて
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました。いつもありがとうございます!
今回も、たいへん多数のMOD・CCのお世話になりました。
すべてのクリエイター様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS/CC creators!
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