招かれざる者だとしても

2020年8月4日火曜日

【プレイ日記2020】 ★ロイヤルと裸足の魔女編 カー家 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」ですー。
ロイヤルの許に、お屋敷から使い魔のカラスが派遣されました。カラスが運んできたのは、兄・グリフィンの髪の毛から精製した【魔力のこもった薬】でした。薬を飲みやすくするため、姉・ポーラスターはライム果汁を加えてくれたとのこと。ロイヤルは、兄姉への想いを強くします。一方、話題のグリフィンとポーラスターは、いよいよお屋敷を出発します……

それでは、本日もまいりましょう!



時刻は、午前十時。
場所は、どこか遠くの森のなか。ノーマン一族のお屋敷です。

グリフィンとポーラスター、それにシャーロッタが屋敷を離れる準備を終えて、ついに集合していました。


ポーラスター「シャーロッタ!トランク持たなくていいよ、わたしが持つ!シャーロッタは目が醒めてからずっと、森と対話したり、生命力を回復させるために夜半の禊(みそぎ)を繰り返したりして、あまり寝てないんだし!」

よいしょ、よいしょ……とトランクを持ち上げながら現れたシャーロッタに、ポーラスターが慌てて言いました。

シャーロッタ「大丈夫ですよ、ポーラスター様?わたくしは結構、力持ちですから。……十年ほど前までは、グリフィン様とロイヤル様を両手にそれぞれ抱き上げておりました。今はちょっと……ムリですけど」

ポーラスター「うん。まぁ……そりゃあね?」

ふたりの女性は揃って、話題の青年(の片割れ)を見つめました。


グリフィンは携帯電話で【長距離バスの切符】を買っている最中で、聞いていませんでした。


(弟の薬を作るために、グリフィンの髪はバッサリ切られて、元の長さになっています)

グリフィン「……何だ

見つめられて驚いたというには、あまりに無造作な口調。

ポーラスター「ふふ……。ううん、なんでもないよ」

グリフィン「…………?ちょうど三人分空席が残ってたから、買った。発券機は停車場にある。おまえたちの端末にも、購入証明の控えを送る」

シャーロッタ「はい」

ポーラスター「はぁい」

三人が携帯電話を操作している間、沈黙がありました。


ポーラスター「それにしても、見送りが無いのは想像がついてたけど……わたしたち、お屋敷に戻ってきた時も、裏口からこっそり入ってきたよね?そして、出ていく時も裏から。……なんだか、わたしたちの立場をよく表してるね?」

口許を歪めたようなポーラスターの笑い方は、ほろ苦いものでした。それでも、彼女は明るく背筋を伸ばして【自分たちの立場】を受け入れていました。

グリフィン「……このくらいの扱いのほうが、気が楽だ」

ポーラスター「シャーロッタとわたしはそれで良くても、グリフィンはそういう訳に行かないでしょ?兄さんは、もう立派な【わたしたちの代表】なんだから!」


グリフィン「もてはやされるのには、慣れてない」

堂々とした態度で繊細なことを言うので、ポーラスターは噴き出しました。シャーロッタも優しくほほえんでいます。そうしていると、自分たちが置かれている立場の問題などどうでもいいと思えて、本当に元気が出るのでした。


グリフィン「……行こう。停車場まで、森のなかを一時間歩く。シャーロッタ、おまえの荷物を寄越せ。おれとポーラスターで、手分けして持つ」

ポーラスター「ほらぁ!グリフィンも、こう言ってる!シャーロッタはムリしなくていいから……」

シャーロッタ「そんな」

グリフィン「ポーラスター。おまえ、自分の荷物はどこだ

ポーラスター「え?裏口に積んであるよ?トランクとダッフルバッグと、マダム・メルローズへのお土産と……」

グリフィン「……考え直した。シャーロッタ、おまえの荷物は、おれが持つ。ポーラスター、おまえの分もいくらかこっちに回せ」

ポーラスター「そんなこと言っても、兄さんだって腕は二本しかないでしょ?」

思わぬところで(それも、どうでもいいところで)揉めはじめた兄妹を、宥めるか取りなすか、それとも一喝するのか……、シャーロッタはちょっと考えていました。しかしそこで、視界の隅に人影を感じました。


シャーロッタ「……グリフィン様、ポーラスター様。あちらを

抑えたひと声で、シャーロッタは廊下の果てを示しました。

グリフィン&ポーラスター「…………?」


ひどく距離を開けたまま、ひとりの少年が仁王立ちして、グリフィンたちを見つめていました。

グリフィンが黙ってその視線を受け止め、頭のなかを掘り起こしていたのは、少年の顔に見覚えがなかったからです。しかし、少年のほうはグリフィンを知っている様子なのでした。

【兄と少年が初対面である】ということに気づいて、ポーラスターはひどく驚きました。同時に、納得させられもしました。グリフィンがこのお屋敷に戻ってきたのは、彼が四歳でここを追放されて以来、初めてのことなのです。


ポーラスター「フェリックス・サンドフロウ。……兄さんとわたしの、弟だよ」

ポーラスターは、すばやく囁きました……。

つづきます!


今回のポーズ

SSの7枚目(トランクを持つグリフィン)

以上1枚のポーズは、
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました。いつもありがとうございます。

(その他のポーズは、自作です。シャーロッタがトランクを持っているポーズの「トランクacc」も、新生まるきぶねスローライフ様の作品です)

今回も、たくさんのMOD・CC・ギャラリー作品のお世話になりました。
Thanks to all MOD/CC creators and all builders!

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