本日も、お話の「新章」に入る前の猶予期間……いわゆるぶらぶらデーです。
そして……
今日は、最近自作したポーズや撮影したSSを、ぷちお話風に保存したいと思います。画像の枚数はあまりございませんが、もしよろしかったら、ちろりとご覧くださいませ……。
舞台は、今から十年ほど前。
場所は、ノーマン家が隠れ住む遠い土地……【魔力の森】の、そのまた奥。
森の家、と呼ばれる小屋で、ひとりの少年が「ぶすーっ」とむくれているのでした……。
という訳で。
カモン・スクリーンショット!
シャーロッタ「グリフィン様……?どうなさいましたか」
お皿を洗っていたシャーロッタは、小さな主人が暗い顔をして、黙り込んでいることに気づきました。泡のついた手を拭って、グリフィンの前にひざまずきます。
グリフィン「……ロイヤルに負けた、戦いで。悔しい」
シャーロッタは、困ったようにほほえみました。
シャーロッタ「……また、ケンカですか。グリフィン様だって、ロイヤル様に勝てるものが沢山あるでしょう……?」
グリフィン「それは知ってる。ケンカのほかは、全部勝てる。でも悔しい」
この少年は誇り高く、とくに負けず嫌いなのです。誇りを傷つけられたことに対して、格別に効く薬はありません。時間の流れが悔しさを薄めてくれるまで、待つしかないかもしれない……そんなことを思いながら、シャーロッタはもうひとりの小さな主人を探しに行きました。
というのも、森には冷たい小雨が降り始めていたのです。
シャーロッタ(グリフィン様とケンカしたということは、ロイヤル様は今日はもう、森の家にはそっぽを向いて、お屋敷に戻られたかもしれませんね……。本降りになる前に到着されるかしら?お屋敷にお使いのカラスをとばして、迎えを寄越して頂くべきかもしれません……)
しかし、森の家を一歩出たところで、シャーロッタはパシャパシャという、水たまりを踏む音を聞きました。
???「うわーーーい!……おーーーばーーー・ざ・れいんぼーーーう……!」
あらためて捜すまでもなく……すぐそこに、調子っぱずれな歌をうたいながら雨を浴びる、ロイヤル・バーンウッドの姿がありました。少年は掌にいっぱいのドングリを握っていて、どうやら収穫ごっこをしていた様子です。
ロイヤル「このくらいいっぱいあれば、足りるかなぁ……。グリフィンに頼んで、ドングリに針を刺して独楽にしてもらうんだ!宝物みたいな木の実をこんなにいっぱいあげれば、グリフィンだって許してくれるよな!」
シャーロッタはこっそりとほほえんで、それからわざと恐い声を出しました。
シャーロッタ「ロイヤル様!」
ロイヤル「げっ。シャーロッタ!」
シャーロッタ「【げっ】ではありません!雨の日にお外で遊んではいけませんよ、カゼを曳いてしまいます!さぁ、なかにお入りになって、お身体を拭いてください!」
ロイヤル「えぇ!?こんなの、だいじょぶだよ……!」
シャーロッタ「だめです!熱いココアを作りますから、それまでにお着替えをして、暖炉にあたっていてくださいね……!」
シャーロッタに首根っこを掴まれて、ロイヤルはずるずると引きずられてゆきました。
グリフィンとロイヤルが仲直りをするまで、あと四十五分。
この日のことを、グリフィンもロイヤルも、今はもう憶えてはいません。憶えているのは、シャーロッタだけ。それはとてもありふれて、とても平和な日の出来事でした……。
*
と、まぁ……こんな感じです。
小さい頃から仲が良い一方で、ケンカも絶えなかった……という、グリフィン&ロイヤル兄弟なのでした。そして子供時代は、ロイヤルはケンカでは負けなし。二歳上のグリフィンが一度も勝てなかった、という意外な腕っぷしの持ち主だったのでした。
それでは、今日はこのへんで。
シムはみんな、たくましくて可愛い!
*
Thanks to all MOD/CC creators and all builders!
(ポーズは、自作です……)
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿