こども時代のちっちゃな事件

2020年9月14日月曜日

【ある日どこかで】 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

本日も、お話の「新章」に入る前の猶予期間……いわゆるぶらぶらデーです。
そして……

今日は、最近自作したポーズや撮影したSSを、ぷちお話風に保存したいと思います。画像の枚数はあまりございませんが、もしよろしかったら、ちろりとご覧くださいませ……。

舞台は、今から十年ほど前。
場所は、ノーマン家が隠れ住む遠い土地……【魔力の森】の、そのまた奥。
森の家、と呼ばれる小屋で、ひとりの少年が「ぶすーっ」とむくれているのでした……。

という訳で。
カモン・スクリーンショット!


シャーロッタ「グリフィン様……?どうなさいましたか」

お皿を洗っていたシャーロッタは、小さな主人が暗い顔をして、黙り込んでいることに気づきました。泡のついた手を拭って、グリフィンの前にひざまずきます。

グリフィン「……ロイヤルに負けた、戦いで。悔しい

シャーロッタは、困ったようにほほえみました。

シャーロッタ「……また、ケンカですか。グリフィン様だって、ロイヤル様に勝てるものが沢山あるでしょう……?」


グリフィン「それは知ってる。ケンカのほかは、全部勝てる。でも悔しい」

この少年は誇り高く、とくに負けず嫌いなのです。誇りを傷つけられたことに対して、格別に効く薬はありません。時間の流れが悔しさを薄めてくれるまで、待つしかないかもしれない……そんなことを思いながら、シャーロッタはもうひとりの小さな主人を探しに行きました。

というのも、森には冷たい小雨が降り始めていたのです。

シャーロッタ(グリフィン様とケンカしたということは、ロイヤル様は今日はもう、森の家にはそっぽを向いて、お屋敷に戻られたかもしれませんね……。本降りになる前に到着されるかしら?お屋敷にお使いのカラスをとばして、迎えを寄越して頂くべきかもしれません……)


しかし、森の家を一歩出たところで、シャーロッタはパシャパシャという、水たまりを踏む音を聞きました。

???「うわーーーい!……おーーーばーーー・ざ・れいんぼーーーう……!」


あらためて捜すまでもなく……すぐそこに、調子っぱずれな歌をうたいながら雨を浴びる、ロイヤル・バーンウッドの姿がありました。少年は掌にいっぱいのドングリを握っていて、どうやら収穫ごっこをしていた様子です。

ロイヤル「このくらいいっぱいあれば、足りるかなぁ……。グリフィンに頼んで、ドングリに針を刺して独楽にしてもらうんだ!宝物みたいな木の実をこんなにいっぱいあげれば、グリフィンだって許してくれるよな!」

シャーロッタはこっそりとほほえんで、それからわざと恐い声を出しました。


シャーロッタ「ロイヤル様!

ロイヤル「げっ。シャーロッタ!」

シャーロッタ「【げっ】ではありません!雨の日にお外で遊んではいけませんよ、カゼを曳いてしまいます!さぁ、なかにお入りになって、お身体を拭いてください!」

ロイヤル「えぇ!?こんなの、だいじょぶだよ……!」

シャーロッタ「だめです!熱いココアを作りますから、それまでにお着替えをして、暖炉にあたっていてくださいね……!」

シャーロッタに首根っこを掴まれて、ロイヤルはずるずると引きずられてゆきました。

グリフィンとロイヤルが仲直りをするまで、あと四十五分。
この日のことを、グリフィンもロイヤルも、今はもう憶えてはいません。憶えているのは、シャーロッタだけ。それはとてもありふれて、とても平和な日の出来事でした……。


と、まぁ……こんな感じです。

小さい頃から仲が良い一方で、ケンカも絶えなかった……という、グリフィン&ロイヤル兄弟なのでした。そして子供時代は、ロイヤルはケンカでは負けなし。二歳上のグリフィンが一度も勝てなかった、という意外な腕っぷしの持ち主だったのでした。

それでは、今日はこのへんで。
シムはみんな、たくましくて可愛い!


Thanks to all MOD/CC creators and all builders!

(ポーズは、自作です……)

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