【裸足の魔女編】エピローグ・E(完結)

2020年9月10日木曜日

【プレイ日記2020】 ★ロイヤルと裸足の魔女編 カー家 ベーア家 マジカル後継者世帯

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こんにちはー

本日は「ロイヤルと裸足の魔女編」最終話です。記録によると、裸足の魔女編の第一話を書いたのは、今年の1月30日……あまり力まず書きはじめようと、かなりユルいプロローグだったのを覚えています。そこから紆余曲折ありまして、ついに本日を迎えるはこびとなりました。今日までロイヤルを見守って頂き、心より御礼申し上げます……!

ロイヤルの一番下の妹、クラリッサが遊びに来た休日。ふとしたことでケガをしそうになったクラリッサを助けるため、ロイヤルは【梟の紋章】……リノ・ミナキ(フォレスティーナ)から受け継いだ魔法陣を起動させました。過ぎ去りし魔女への追慕のなかで、ロイヤルはリノの声を聴いたと思ったのですが……

それでは最終話、まいりましょう……!



お日様が沈み、ストレンジャービルにまた、夜が訪れました。【クラリッサが遊びに来た一日】は暮れてゆき、小さな妹は今、シャーロッタのベッドで眠っています。


クラリッサが椅子によじ登って落っこちた、あの事件以外は……今日もきわめて平和な一日でした。兄たちは今、ゆったりとした【大人の時間】を楽しんでいます。


シャーロッタ「グリフィン様、お茶のお味はいかがですか?」

グリフィン「……熱くて、味がわからない」


シャーロッタ「あら、大変。氷を入れて、冷やしましょうか……!」


ロイヤル「シャーロッタさぁ、前から思ってたけど、グリフィンやおれを甘やかしすぎじゃないか?お茶なんか熱くたって、ほっときゃ冷めるよ……!」

軽口をたたきながらも、ロイヤルはまったく別のことを考えていました。


昼間、ロイヤルの耳に聴こえたリノ・ミナキの声

あれはやっぱり、幻だったのでしょうか……?リノに会いたいという自分の心が、リノの囁きを生み出したのかもしれない……そんなことを思っていたのです。

でも、幻だって構わない。そんな気持ちもありました。ロイヤルの身体には今、文字通りリノの魔力が満ちています。彼女の魔力はロイヤル自身の魔力と混ざり合い、もはや分かちがたいものとなったのです。これまでにないほど、ロイヤルの心は安らいでいました。

ロイヤル「……あ。電話が鳴ってる」

お尻のポケットから携帯電話を取り出して、ロイヤルはお部屋に入りました。

ロイヤル「……はい。もしもし」

ユキ「もしもし、ロイヤル?起きてた?体調は大丈夫?」


電話の相手は、ユキちゃんでした。リノを喪(うしな)って悲しみに沈んでいたのは、ユキちゃんも同じだったはずです。でも彼女は、いつもこうしてロイヤルを気遣ってくれるのでした。


ロイヤル「起きてたし、元気だよ。どうしたんだ?」

ユキちゃんの声を聴くと、ロイヤルの胸は温かくなります。

ユキ「うん。……ロイヤルには、伝えたいと思ったの」

ロイヤル「何を?」


ユキ「わたし、フォレスティーナ(リノ)のことを、ノートに書いてるの。フォレスティーナがどんな女性だったかということ……彼女と話したこと、彼女と遊んだこと、彼女と争ったことについても。それを読んだら、フォレスティーナの姿が目の前に立ち上がってきて、彼女がほほえんでる顔が見えてくるような……そんなお話を書きたいと思ってる」

ロイヤルの胸に、穏やかな感情の波がうねりました。

ロイヤル「素敵だよ」

ユキ「ロイヤル。わたしがノートを書き終わったら、読んでくれる?わたし、一番最初にロイヤルに読んでほしい」

ロイヤル「必ず」

優しい指切りをするような気持ちで、ロイヤルはそっと囁きました。


通話を終えて戻ってくると、シャーロッタはクラリッサの寝顔を見に行っていました。グリフィンだけが夜風に当たりながら、ロイヤルを待っています。

兄の目を見た瞬間、ロイヤルは急に、グリフィンが何かに気づいているのではないかと感じました。たとえば、ロイヤルの心にわずかだが重要な変化が訪れつつあることを……この鋭敏な兄は、感じ取っているのではないでしょうか?


ロイヤル「グリフィン」

星を見上げて、ロイヤルはぽつりと言いました。グリフィンは次の言葉を待っています。

ロイヤル「おれ、生きるよ。おれが彼女から受け継いだ魔力が、ここに在るから。それを無駄には、したくないから」

グリフィン「ああ」

いつも通り、グリフィンはちゃんと受け止めて、それ以上余計なことは言いませんでした。ロイヤルにとっては、それで充分でした。


ロイヤル(リノ、待っていてくれ。おれはここで生きてみる。きみの魔力を善く使う、善い魔法使いになる。いつか、おれがきみの後継者だと、胸を張って言える日が来るまでは)

ほんの一時(いっとき)、ロイヤルの鼻腔を、蜂蜜を煮詰めたような甘い香りがかすめました。ロイヤルはハッとして、振り返りました。リノが生み出す【魔の花】の香り……花の一族の者たちだけが持つ、秘密の香りです。夜空の上のほうを、紫色めいた花びらが、風に吹かれて舞っているように思えます。でも、それも気のせいだったかもしれません。

ロイヤルは目を伏せてほほえむと、あとはもう何も言わず、お茶の残りを飲みはじめました……。


【ロイヤルと裸足の魔女編・完】


今回のポーズ

SSの13枚目(リノ、イメージ)

以上1枚のポーズは
よりお借りしました。いつもありがとうございます。

(その他のポーズは、自作です)

Thanks to all MOD/CC creators!


最終話にあたり、ご挨拶を申し上げます。一度でも【裸足の魔女編】をお読みくださった皆様のおかげで、こうして完結を迎えることが出来ました。拍手、いいね、ランキングをぽちっと押してくださった皆様、何より読んで下さった皆様に、心より……ありがとうございました!皆様に読んで頂けることが、私の原動力でした。ロイヤルを、ユキちゃんを、リノを応援して下さってありがとうございました!

グリフィン&ロイヤル兄弟の旅路は、これからもつづきます……!

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