今日も今日とて眠いです……。春眠……?もう春が近いのでしょうか……?
お変わりございませんか?
今回は、「お母さんを捜していた若者」こと、ガレくん編最終回(エピローグ・後編)です!ついに見つけ出した、ガレの異父妹ストロベリー。彼女が持っていたのは、母フェリシアナの遺作となった歌の楽譜でした。楽譜が読めないというストロベリーに、ソニアは歌のレッスンをするのですが……?
(過去のストーリーの流れは「★ガレ編」のラベルからどうぞ!)
それでは、本日もまいりましょう!
*
ソニア姉さまの手ほどきで、母フェリシアナの歌を歌えるようになったストロベリー。
レッスン当日は遅くまで練習し、その日は灯台荘に宿泊しました。
そして翌朝、迎えに来たガレに連れられて、ストロベリーはおうち(カルデラ・キャンプ)へと帰って行ったのでした。
早速、お兄ちゃんにお歌をご披露するのかと思いきや、日中は洗濯したり家のメンテナンスをしたりと、バタバタ過ぎていき……。
夕方。
ガレのところに、もじもじと妹がやってきます。
ストロベリー「ガレ、ママの歌を聴いてくれる……?」
ガレ「うん、聴くよ。ありがとう」
そしてストロベリーはぺこりとお辞儀をし、ちょっと緊張した面持ちで歌いはじめました。
さようなら 寂しい日々
地下の薄闇で生まれた日には
こんな時が来ると 思わなかった
光と闇に愛されたから
わたしは駆ける デルフィニウムの咲く庭を
いつかすべてを失くしても
ナイチンゲールは 夢を歌う
いつかすべてを失くしても
わたしには 愛するあなたがいる
岸辺を歩く まだ見ぬ兄弟
長い黒髪は 幻なのか
時の狭間に 置き去りのわたし
いつかあなたは 来てくれるだろう
いつかあなたは 来てくれるだろう
(ブルーノさんも、静かに聴いています)
ストロベリーの歌声はところどころ音程が外れていて、少しばかり子熊のおしゃべりのようで、上手とは言い難いものでした。けれど、ガレとブルーノさんの心を限りなく温め、一方でせつなく締めつけるために、これほどふさわしい歌はありませんでした。
ストロベリー「ママはわかってたんだよ。ガレがあたしを見つけに来てくれることを」
ガレ「うん……」
と、ガレは言いましたが、やがて首を振り「いや」と言い直しました。
ストロベリー「いや……母さんはわかってたんじゃない。祈ってたんだと思う。おれが母さんに会えると信じてたのと同じように」
ストロベリー「そのふたつは、どう違うの?」
答える代わりに、ガレは妹にほほえみかけました。
ストロベリー「あたしの歌、どうだった?あたしは歌がとても下手っぴなんだけど、ソニアお嬢様がめげずに教えてくれたんだ」
ガレ「うん、上手いよ」
そして、新しい日々は静かにはじまり……
ある日、ハンナちゃんが灯台荘の前に出てくると……?
ハンナ「ん……?あれは……」
ガレ「お嬢様、あの飛んでるの、何……?」
ソニア「うん?あれは、カツオドリだよ?」
ハンナ「はは、相変わらず仲良しだね。なんだか、ガレがうちの子になる日も遠くない気がする」
こうして……
諦めずに歩き続けたガレくんと、彼を支え続けたソニア姉さまの旅路に、穏やかなピリオドが打たれたのでした。平和な毎日が、やっとここからはじまるのです。
ガレくんの物語は、とりあえずここまで。
また次回、別のエピソードでお目にかかります!
それでは、また!
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今回も、たくさんのMOD・CCのお世話になりました。
すべてのMOD・CCクリエイター様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS creators!

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