こんにちはー。
寒いとエネルギーを使うのか、おなかが空きますね……。お変わりございませんか?
今回は、久しぶりに「グリフィン&ロイヤル」の兄弟編です!自らにまとわりつく呪いに決着をつけ、ストレンジャービルに戻った兄弟とシャーロッタ。グリフィンは屋敷(つまり実家)に手紙を出し、呪いを解くための旅の途中ではぐれた「一族の者たち」との再会を目指します。そして……?
それでは、本日もまいりましょう!
*
とある、ありふれた夕暮れのこと。
勤務を終えたグリフィン・トワイライトが、街のバーで陰鬱に飲んでいました。
ど、どうしたのグリフィン?
また、何か問題が起きた?
グリフィン「問題は、ない。この前話した通り、おれは屋敷に手紙を出した。おれやロイヤルと旅をしていたシムたちが屋敷に戻ってないか、戻ってないとしても何か連絡が来てないかを確かめたんだ。結果わかったのは、何もわからないということだ」
…………うん?
グリフィン「手掛かりは、何もなかった。彼女たちはおれとロイヤルを追って屋敷を出たまま行方不明。とんだ家出娘だと、彼女たちの母親たちは悲嘆してる。あたりまえだが。……ともかく、屋敷に連絡が来てないとなると、おれもロイヤルも出来ることは限られてくる」
うん。
グリフィン「おれたちは一度、彼女たちとはぐれた地点まで戻ってみようと思う。おれたち全員が最後に一緒にいたのは、サンマイシューノの廃倉庫だった。おれたちは闇から闇へ身を隠して旅していたから、宿をとらず、夜の間は廃棄された倉庫にもぐりこんで過ごしてた」
うわ、そうなんだ。
……グリフィンたちが無事でよかったよ。
グリフィン「ありがとう。ある午後、彼女たちが水を買いに行き、おれとロイヤルとシャーロッタは食料を買いに廃倉庫を出た。広場で落ち合う約束だったが、その日はフェスティバルがあって、サンマイシューノ中のシムがそこに集まっているような騒ぎだった。結局おれたちは合流できず、倉庫はその夜の嵐で水没した。その後も天候は荒れて、野営しながらシム捜しをしてるような場面ではなくなってしまった」
そうだったんだ……。
グリフィン「だが、正直に言えば、おれは彼女たちのことをあまり心配してない。前にも言ったかもしれないが、彼女たちはおれやロイヤルより遥かにタフで、殺しても死なないようなシムなんだ。それに、恐ろしい適応力の持ち主でもある。おれは、彼女たちが今もサンマイシューノのどこかで寝起きしてるような気がしてる」
希望を持たせるような話に反して、グリフィンの顔はどんどん暗くなっていき、体をこわばらせてグラスをあおりました。そのまま次の一杯を注文するのを見て、プレイヤーは彼を見張っておくべきかもしれないと思いました。彼は只でさえ「ザル」なのですが、ふさぎこんだ時は特に、飲みすぎるきらいがあるのです。
ねえ、グリフィン。訊いてもいいのかな?そのシムたちを心配してないなら、どうしてそんなにこの世の終わりみたいな顔してるの……?
グリフィン「……もし、おれの顔が暗いとすれば、骨の一本くらいは覚悟しておくべきだと思ってるからだと思う。おれは彼女たちを本気で捜そうとしなかった。おれの呪いに彼女たちを巻き込みたくなかったから、というのは言い訳にならない。彼女の怒りはもっともだ」
ここに居ないシムの「憤怒の表情」が目に浮かぶとでもいうように、グリフィンは眉間を押さえました。
その時、横合いからややハイトーンの声が上がりました。
ロイヤル「あーあ……。今夜のあの満月が、おれがゴーストになる前に見ることができる、最後の月かなぁ」
あ、あれ?
坊っちゃんも来てたんだ。
ロイヤルはわざわざグリフィンから一番遠い席に座って、グリフィンも弟に背中を向けてしまって、ふたりはひたすら暗澹とだらだらします。
ロイヤル「だって、おれたちが見捨ててサンマイシューノを離れたなんて打ち明けたら、ほんとに殺されるかもしれないしさ。マウスピースとか嵌めれば、ブン殴られてもちょっとは持ちこたえられるかなぁ……」
グリフィン「…………」
ロイヤル「なぁグリフィン、答えてよ。マウスピースを嵌めれば……」
グリフィン「彼女相手に、小細工は通用しない」
は、はぁ……。
翌日。
ストレンジャービルの兄弟宅を訪ねると、シャーロッタだけが居て、機嫌よく家事をして過ごしていました。
あれ?
シャーロッタ、兄弟はもうサンマイシューノに行っちゃった?
シャーロッタ「あ、プレイヤーさん。おはようございます。はい、おふたりは今朝からサンマイシューノです!わたくしもご一緒したかったのですが、トト(わんこ)を置いて行く訳にはいきませんので」
というわけで。
プレイヤーもあわてて風に乗り、サンマイシューノへヒラヒラと飛ばされていくことにしました!
居た居た。
サンマイシューノはダウンタウン。
グリフィンが、海のほうを見ています。
グリフィン「今、向こう(倉庫街)を見てきた。サンマイシューノは広い。闇雲に歩き回って見つかるものではないかもしれない」
ひと気(シム気)のない場所に「彼女たち」が隠れていないか、物陰から物陰へと捜し続けるグリフィン。
日が落ちる中で……つづきます!
*
今回のポーズは、
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました。
今回お借りしたその他のCCについては「MOD一覧」のラベルからご覧くださいませ。
すべてのMOD・CCクリエイター様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS creators!
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