こんにちはー。
テレビを観ながらブログを書くと、気が散って全然進まないことに今頃気づいたプレイヤーこと管理人つまり私でございます。観たい番組が沢山です。あ、これも録画しようかな……!お変わりございませんか?
今回も「ミナキ姉妹の新しい隣人」こと、ガレくん編をお送りします。ガレくんの行方不明の母・フェリシアナの人となりが少しずつわかってきて、彼女が一時ウィンデンバーグに居た(?)ことがわかってきました……。
(これまでのストーリーの流れは「★ガレ編」のラベルからどうぞ!)
それでは、本日もまいりましょう!
*
季節は秋、ミナキ家のダイニング。
テーブルの上に、見慣れぬPCが置きっぱなしになってます。
見慣れぬっていうか……このステッカーがぺたぺた貼ってあるノートは、ガレくんの持ち物じゃないでしょうか……?(入院中、暇すぎてシール貼って遊んでたらしいです)
ソニア「あ、こんにちは。プレイヤーさん!そうなの、それはガレくんのノートPCだよ?ガレくん、最近お母様のことを調べるために、どこへ行くにもPCを持ち歩いてるの。でも、昨日うちにごはん食べに来た時に、置き忘れて帰っちゃったみたい」
え?あ、そうなんだ……!
PC忘れて帰るって、随分大きい忘れ物だけれども。
ガレくんって、意外とうっかりさんな一面があるのかな……?
ソニア「うん。ガレくんは時々、忘れ物の名手になるの。この間、ハンナちゃんが差し入れしたお昼ごはんのお皿を返しに来てくれた時は、肝心のお皿を持ってくるの忘れてた。うちに靴を忘れたまま、歩いて帰って行ったこともあるよ?」
はあ。
それはなんというか、確かに名手だねぇ。
朝5:00。
昨夜も自宅設備(カルデラ・キャンプの設備)維持のため、灯台荘を離れて家に戻っていた執事・ブルーノさんが、弱り切った様子で出勤しました。
ソニア「あれ?ブルーノさん、おはようございます!随分お早いんですね?」
ブルーノ「お嬢様、おはようございます……。つかぬことをお訊きしますが、昨夜わたしの息子は、こちらへ伺いましたかな?」
ソニア「ガレくんですか?はい、お夜食を食べに来てくれましたけど」
ブルーノ「そして勿論、今はもう、こちらにはおりませんのでしょうな?わたしの監督もなく、ガレがお屋敷の部屋をお借りするとは思えませんので」
(ブルーノさんはミナキ姉妹に敬意を表すために、灯台荘を「お屋敷」と呼びます)
ソニア「……何か、あったんですか?」
不穏な予感がしたらしく、ソニア姉さまの声が低くなりました。
ブルーノ「昨日から、ガレが家に戻らんのです。携帯電話に連絡を入れても繋がらず……」
ソニア「え……?」
ソニア姉さまはぽかんとしていましたが、だんだん顔色が白くなり、ぱたぱたと駆け出して、家の裏手の灯台へ向かいました。次に、灯台荘の二階の客間へ。戻ってきた姉さまは、さっきよりもっと白い顔をしていました。
ソニア「いない……。もしかしたらと思って、うちのまわりも見てきたけど」
ブルーノさんは「何か手がかりがあるかもしれないから、ここ数週間、ガレが母親を捜すために会っていたシムたちに連絡をとってみる」と言い、今日は休みを取って自宅に戻ることになりました。
ブルーノ「ご心配をおかけして、なんとお詫びしたら良いか。それでは、本日はこれにて失礼いたします。何かわかりましたら、ご連絡いたしますので」
ソニア姉さまはブルーノさんを見送ったあとも、暫く視線をさまよわせ、灯台荘の前をぐるぐると歩き回っていました。
ソニア「どうしよう、考えなきゃ考えなきゃ……。そうだ……!」
姉さまはダイニングに戻って、置きっぱなしになっていたガレくんのノートPCを開きました。
え?ソニア姉さま、それ起動できるの?
パスワード知ってるの……?
ソニア「え?あ、そっか……」
ハンナ「どしたのー、姉さま?ガレのパスワード……?それなら、あたし知ってると思う」
は……?
ハンナ「ガレがPC立ち上げてパスワード打ち込むのを、一度だけお喋りしながらぼんやりながめてたことがあるから。その時のあたしの記憶のなかに、ガレがキーボードのどのキーを打ってたか、っていう映像も残ってると思う。待ってて」
そうでした!
ハンナちゃんは、先祖クスク・ミナキのチカラを受け継いでいて、自分が生まれてから今日までに体験した出来事をすべて記憶しているのです!
ハンナちゃんは精神を集中して、記憶の中を覗き込み……。
そして、ちょっと面食らったような顔でまばたきしました。
ハンナ「姉さま、びっくりしないでね?」
ソニア「うん?」
ハンナ「パスワードは『ソニア』そしてその次に、姉さまの誕生日。ガレはむかしから、姉さまに懐いてたもんねぇ」
ソニア姉さまの目が、まんまるになりました。
しかし姉さまは動揺を振り払うように頭を振り、文字列を打ち込んでPCを立ち上げました。
ちょうど、ハンナちゃんの携帯電話に母さまから電話がかかってきて、ハンナちゃんは電波状態の良いベランダに通話しに行ってしまいました。ソニア姉さまは、ガレくんのウェブブラウザの検索履歴を調べはじめました。
ソニア「これは……!わたしは、もしかしたらガレくんがウィンデンバーグに向かったんじゃないか、って思ってた。ガレくんのお母様が一時期あの街にいたらしいという話を、ガレくん自身がしてたから。でも、そうじゃない……?」
姉さまは液晶画面を凝視したあと、きゅっと表情を引き締めて立ち上がりました。そして玄関のドアを開け、何も言わずに出ていきました。
まもなく、電話を終えたハンナちゃんが戻ってきて……。
ハンナ「姉さま?……いない」
数時間後。
ソニア姉さまの姿は、この町にありました。
フォーゴトン・ホロウ。
ヴァンパイアの町……。
つづきます!
*
今回のハンナのポーズは
Andrew's Studio 様
よりお借りしました!
すべてのMOD・CCクリエイター様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS creators!
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