広がるシムの輪、あるいは渦の中心の子

2020年3月7日土曜日

【プレイ日記2020】 ★ロイヤルと裸足の魔女編 ベーア家 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」ですー。
謎の瞬間移動により、様々な街にとばされては、様々な出会いを繰り返していたロイヤル。彼はついに、移動の法則を見つけだしました。自分が立てた仮説を裏付けるため、彼はユキちゃんの許への瞬間移動を試みます。実験は成功し、ロイヤルは「わかったこと」をユキちゃんに報告しようとしますが……?

それでは、本日もまいりましょう!




ユキ「まだ学校に行くまで、時間がある。ロイヤル、階下(した)でお茶を飲もうよ。たぶん、ロイヤルは重要な話をしようとしてる。わたし、その話をちゃんと聴きたい」

そう言ってくれたユキちゃんは、ロイヤルをリビングに案内するため、先に立って階段を下りていきました。リビングにはユキちゃんの家族の女性が居て、明るく声を掛けます。

???「あぁ、ユキ。おはよ!起こしに行こうかと思ってたの。……あら、お友達?学校、迎えに来てくれたの?やだ!訪ねてもらったのに、わたし全然気づいてなかった。……こんにちは、ユキのお友達さん。ぼーっとしてて、ごめんね?」


ロイヤル「あ、ええと……」

まごつくロイヤルを、ユキちゃんが肘で小突きました。

ユキ「いいから、ロイヤル。今は調子を合わせて?ちゃんと説明してたら夜になっちゃう。わたしとおなじ高校生だと思われたことは、ロイヤル、ちょっと心外かもしれないけど」

ロイヤル「いや、そんなのはいいよ。……なんか、ごめんな?」

ボソボソと打ち合わせをしてから、ユキちゃんが女性のそばに立ちました。


ユキ「お姉ちゃん、こっちはわたしの友達のロイヤル。今日は、一緒に学校行く約束をしてたの。さっき、ロイヤルがメールをくれたのにわたしが起きなかったから、様子を見に来てくれたんだよ?ロイヤル、こっちはわたしのお姉ちゃんのキャンディー。センス抜群のDJで、パーティーに引っ張りだこなんだ!」


ロイヤル「……初めまして」

キャンディー「初めまして、ロイヤル!学校までの短い時間だと思うけど、ゆっくりして行ってね?ユキ、わたしは今日早出だから、もう行くわよ。お弁当はカウンターに置いてあるわ。今日は、おにぎり。中身は、ユキの好きな昆布よ。じゃ、あとよろしくね?」

そうして、キャンディーちゃんは出かけていき……


ユキちゃんが、紅茶を淹れてくれました。
あまい香りの、ストロベリーティーです。


(ロイヤルは、トゥインクルにおやつをあげます)


ユキ「ふぅ。紅茶おいしい。さあ、ロイヤル聞かせて?ロイヤルが魔法でわたしの部屋にとばされてきた、という話。ほかにも、ロイヤルがわたしに話したいことを」

ロイヤルは、順を追って話しました。
ロイヤルの背中に現れた刺青(そもそも、この刺青の存在に最初に気づいたのは、ユキちゃんでしたね?)が、魔法陣だったこと。魔法陣に手で触れながらシムの名前を唱えると、そのシムの近くまで瞬間移動してしまうこと。そして、先刻まで自分が魔法の国に居て、例の「フォレスティーナがロイヤルに飲ませた」という魔法のハーブについて調べていたことなどを。

ユキちゃんが、感嘆の吐息を洩らしました。

ユキ「ロイヤルはすごいね。ひとりで、どんどん謎を解いてく」

ロイヤル「違うよ。おれはただ、みんなに助けられてるだけだ。それに、謎は大半がまだ残ってる。フォレスティーナのことは、何ひとつわかってないんだし」


ユキ「それで、あの不思議なハーブは、一体何だったの?」

ロイヤル「うん。あのハーブは……あのハーブの名前は……、あれ?」

ロイヤルはふいに眉間を押さえて、頭を振りました。


ロイヤル「おかしいな。確かに、名前を覚えたはずなんだけど。独特の魔法めいたやり方で、おれはその名前を知ったんだ。あのハーブは……、ええと」

せわしく身振りを交えながら、ロイヤルは思い出そうとしています。その手の動きがぴたりと止まり、その瞳が輝きを失いました。彼の腕が、糸の切れた操り人形のように、音を立てて身体の横に落ちます。ユキちゃんはギョッとして、おそるおそる呼びかけました。

ユキ「ロイヤル?」

ロイヤル「…………」

返事の代わりに、ロイヤルの唇から、感情のない機械的な声がこぼれました。

ロイヤル「ムラサキタグリバナ。原産は、東方。花と葉を煎じて用いる。飲んだ者の魔力を高める他、使役魔法の補助薬として、使い魔に投与することもある。根は有毒」


その声はまるで、ロイヤルではない別の誰かが喋っているように、ユキちゃんには感じられました。トゥインクルが吠えはじめます。尋常ではない状況に、ユキちゃんは絶句して目をみはっていましたが、やがて心を決めました。手を伸ばし、ロイヤルの肩をゆすります。

ユキ「ロイヤル、起きて。しっかりして」

三度ゆすった時、ロイヤルがぱちりとまばたきして、びっくりしたように言いました。

ロイヤル「え?ユキ、何か言ったか?」

ユキ「…………。ううん、なんでもない。……続きを聞かせて」


ロイヤル「えーと、なんだっけ。うわ、トゥインクルどうした?……あれ、何の話だったっけ」

安心したのか顔を輝かせているトゥインクルにぺろぺろ舐められながら、ロイヤルは記憶の糸をつなぎ合わせました。

ロイヤル「そうだった。ハーブの名前だよな?名前は確か……ムラサキタグリバナ。薬効は……薬効は、えーと、何だったかな?」

ユキ「もういいよ。わかったから」

ユキちゃんは俯いて、遮りました。思いのほか強いその口調に、ロイヤルがちょっと驚きました。

ロイヤル「ユキ?……おれ、何かユキを怒らせるようなことしたか?」

ユキちゃんは首を振って、膝の上でキュッとこぶしを握りました。

ユキ「……ごめん。わたしのほうが、話を聞かせてって言ったのに」


ユキ「わたし、ロイヤルが心配。だってロイヤルにばかり、不思議なことが降りかかってるでしょ?ロイヤルは魔法使いだから不思議なことには慣れてるのかもしれないけど、でもその不思議の度合いは、どんどん強くなっていく。わたしは、何か良くないことが起こる気がしてる……」

顔を曇らせるユキちゃんを覗き込んで、ロイヤルはおおらかに言いました。

ロイヤル「おれ、全然平気だよ。確かに今は訳のわからないことが起きてるけど、こんぐらがった糸はいつかほどけて、全部がクリアになると思う。ユキにも感謝してるんだ。あの雪の夜なんて、ユキが見つけてくれなきゃ、おれ本当にあぶなかったと思うしな?」

【もしこの様子を誰かに見られたら、誤解されるほどの距離の近さ】で語りかけられて、ユキちゃんは居心地悪そうに、目を彷徨わせました。

ユキ「もう、学校行かなきゃ」

ロイヤル「ああ。おれも帰るよ。朝から邪魔してごめんな?お茶、ごちそうさま」

ユキちゃんはこくりと頷きましたが、その目には不安の色が浮かんだままでした……。


ロイヤル「…………。ユキ……」

…………。
いろいろ心配させながら、つづきます……。



今回お借りしたCC

ティーセット
SIMcredible!Designs

他、たくさんのMOD・CC・ギャラリー作品のお世話になりました。
すべてのクリエイター様、ビルダー様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS creators and all builders!


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