こんにちはー。

いよいよ、編み物パックが発売になりましたね!
うちのシム世界でも、メインヒロイン・ハンナちゃんを始め、たくさんのシムがあみあみしています。楽しい……!自分で編んだ物だけがアンロックされるのも、編んだ実感があるし、次に編むグッズが楽しみになって嬉しい……!

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」ですー。
前回までは、ロイヤルの力になろうとするグリフィン・ポーラスターの動向を中心にお届けしてまいりました。今回から、また坊っちゃん側の話です。徹夜明けでグッタリしながらも「見つけた!」と叫んで、喜びに震えるロイヤル。彼は何を「見つけた」のでしょうか……?

それでは、本日もまいりましょう!



ロイヤル「見つけた……。やっと、見つけた……!

ストレンジャービルのおうちでは、ひと晩じゅう起きていたロイヤルが、テーブルに突っ伏していました。彼の目の下には、濃いクマがあります。しかし彼は今、疲労よりも、押し寄せる興奮と喜びに身を任せているのでした。

ロイヤル「もうダメなんじゃないかって思ってた。こんなふうに調べものをしたところで、何の役にも立たないかもしれないって思ってた……!でも、在ったんだよ。本棚の端っこに!

ロイヤルはひどく興奮していて、話すこともまとまりがありませんでした。ここ最近では見たことがないほど血色が良く、頬などは紅潮しています。


ロイヤル「おれ、四百五十年前を生きたリノの息子の人生について、知りたがってただろ?昨日グリフィンと電話で話してから、おれ、もう一度がんばろうと思って、本棚をあさってたんだ。ひと晩じゅう、読んで読んで読みまくった。それで、見つけた」

ロイヤル「見てよ。このページの、ここ。【ライオネル・トワイライトの息子は、幼名をテイルと言い、長じてカイナ・ミナキと名乗ったようである。カイナは、いくさの痕跡の著しい時代にあって人々を良くまとめ、公平に土地を分配した。彼はやがて大河川を北上し、峡谷の館に住んだ。二百六十人の魔法使いと魔女が、彼を敬愛して峡谷に移った。そのなかのひとりである薬草使いの娘が、カイナの妻となった。妻の名前は伝わっていない】」


ロイヤル「【七十二歳で没するまで、カイナは良き君主であり、善良な探究者であった。近年の研究によれば、彼はまた、良き農夫であったこともわかってきている。実りの季節を迎えると、峡谷は黄金色に染まったという】……」

開いたままの本を、ロイヤルは嬉しそうに胸に押し当てました。首をのけぞらせ、喜びをほとばしらせています。

ロイヤル「リノの息子は……カイナは、幸せに生きたんだよ。おれ、そうだったらいいなって思ってた!でも、怖かったんだ。人生はうまく行くケースばかりじゃないって、知っているから」


ロイヤル「おれ、このことをすぐ、リノに伝えるよ。ウィンデンブルグに行くんだ!ユキも呼んで、みんなに話したい。……カイナについて書いてあったこの本、凄く珍しい書物らしいんだ。あんまり誰も興味を持たなかった【恢復戦争からの復興期】について、東の果ての変人研究者が調べ直したんだって。……うん、あとがきにそう書いてある」

ロイヤル「そんなレアな本を、グリフィンが個人輸入で取り寄せて、読みはじめたところだったらしい。そんな偶然って、あるんだな。……へへ、グリフィンより先に本を読み終わるなんて、おれ、生まれて初めてだな」

そう言った時、ロイヤルの指先が、スゥッと実体を失いました。彼の身体はまた、気体めいた半透明に変わってしまいます。


ロイヤル「おっ……と

ロイヤルは、慌てず騒がず【手がかじかんだ時のように】指先をすり合わせました。暫くそうしていると、彼の姿にはまた輪郭が生まれてきて【血肉を伴った身体】に戻りました。


ロイヤル「……身体が消えることが多くなってきた。昨日グリフィンと話してた時も、身体が無くなって透明人間が話してるみたいになっちゃってた。そうすると、身体を元に戻すのが大変なんだ。早く、なんとかしないとな……!」

ロイヤル「おれ、今日リノとユキに会ったら、その足でグリマーブルックに行くよ。ウィンデンブルグから、グリマーブルック行きのバスが出てるんだ。それで【魔法の国】へ行く」

きっぱりと意志を持って、ロイヤルはそう宣言しました。


ロイヤル「【魔法の国】に行って、自分が困ったことになってるんだっていう話をして、魔法使いたちの知恵を借りようと思う。何か手立てはないだろうか、って。……グリフィンは【自分を頼ってくれていい】って言ってくれたけど、グリフィンだけに負担掛けられないしさ」

ロイヤル「それから、もしリノが【それでいい】って言ってくれたら、彼女のことも魔法使いたちに相談する。リノは魔女だから、こっちの世界で暮らしていくためにも【魔法の国】と関わりを持ったほうがいいと思うんだ。……おれ、出来ることをするよ


そう言ったロイヤルは、今までの深い悩みをついに渡り切ったようでした。彼は落ち着いていて、優しい顔をしていました。

ロイヤル「不思議だよな……。たった一度グリフィンと話しただけで、頭のなかがクリアになった。あんなに話すのが嫌だったのに……。確かにグリフィンは高い壁で、太刀打ちできない兄貴だけど……でも、恐れるほどのことじゃなかったのかもしれない。……あれ?」

ほほえみながら話していたロイヤルが、窓の外に目を向けました。


おうちの柵に、カラスが一羽、神妙な顔をして留まっています。

ロイヤル「あれって、屋敷の使い魔だ。……え?何だ……?

ロイヤルはドッグフードを二粒握り、お庭に出て行きました……。

つづきます!


今回のポーズ

SSの2枚目・3枚目(本を読むロイヤル)

以上2枚のポーズは、
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました。いつもありがとうございます。

(その他のポーズは、自作です)

今回も、たくさんのMOD・CCのお世話になりました。
Thanks to all MOD/CC creators!

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