あの頃、森の家で(後編)

2019年11月7日木曜日

【プレイ日記】 MODメモ StrangerVille マジカル旅人世帯 過去編

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今回も「呪いを解くカギを探す兄弟」回です。
いつもお付き合いいただき、本当にありがとうございます!


そして今回は、3回に分けてお送りしてきた「兄弟の過去をシャーロッタが回想する」編の「後編」…
最終回です。この回想が終わると、物語は再び動きだします。


「前編」はこちら
「中編」はこちら


それでは、本日もまいりましょう!



シャーロッタ「グリフィン様とロイヤル様を引き離さなければいけないと悟った時、わたくしは世界がくずれ落ちるような気がしました。おふたりの運命を思うと悲しいというより、何か…神様のようなものに復讐したいような気になった。ロイヤル様はウルハ様のもとに引きもどされ、グリフィン様は森のさらに奥深くに送られることが決まりました。お別れの日が近づいてた。でも、ご兄弟は心の中で、違うことを考えていらっしゃったんです」


グリフィン「ロイヤル。おれは明日の朝、この森をひそかに抜け出す。旅に出るんだ。このまま項垂れて破滅を待つつもりはないからな。世界のどこかに、おれの呪われた魔力を消す方法も、おれの魔力に呪われたおまえを治す方法もあるかもしれない。それを探し出す」


グリフィン「おまえがここに残って、おれが呪いを解くカギを見つけるのを待つか、おれと来て一緒に探すかは、おまえに任せる。ハッキリ言うが、おまえの病状は最悪だ。おれから離れて寝てるべきだと思うが、今さらおれから離れたところでたいして回復しないという医者の見立てもある。選ぶのは、おまえだ」


ロイヤル「グリフィンが行くなら、おれも行くよ。バラバラに呪いを解くより、ふたりまとめて解いちゃったほうがスッキリするだろ?」


シャーロッタ「そしてご兄弟は、わたくしに逃亡の計画を打ち明けてくださいました」


グリフィン「シャーロッタ。おれたちと一緒に行こう。おれとロイヤルは森から森へ隠れ棲みながら、世界の果てまでも行く。天然の泉がある森なら、水の精霊であるおまえも健康を保てる。厳しい旅になるだろうが、それだけではないはずだ。世界はきっと、とても広い」


ロイヤル「シャーロッタも、一緒に世界を見に行こうよ。精霊に生まれついたからって、ずっと父さんやグリフィンやおれのために生きる必要なんてないんだ。おれはシャーロッタにも、おもしろい景色を見たり、うまいものを食べたりしてほしい!」


シャーロッタ「おふたりのお話を聞いてわたくしは、闇の底に小さな灯りがともったように感じました。おふたりのお誘いに心が揺れて、押し流されてしまいそうだった」


シャーロッタ「でもわたくしは、ご兄弟のお世話係であると同時に、当主ウルハ・エルダーグラス様のもの。わたくしは代々の当主にお仕えしてきたのです。ウルハ様のご命令に背くことは許されない。そう思いました。わたくしは夜明けと共に出発されたご兄弟をお見送りして、森の家に留まりました。どんなにウルハ様のお叱りを受けても、ご兄弟の行き先は言わないつもりでした」


シャーロッタ「今思い出しても不思議なのですが、ウルハ様はご兄弟の逃亡に驚かず、わたくしのこともお咎めになりませんでした。そして、ご兄弟をほっておくように仰いました」


シャーロッタ「わたくしは、ウルハ様のもとにもどるようご命令を受けました。わたくしもそのつもりでした。でも…ご兄弟の面影が、頭から離れませんでした。自分でも驚くくらい、苦しかった。ご幼少の頃に握った、おふたりの手のぬくもりが忘れられなかった…」



シャーロッタ「わたくしは初めて、ウルハ様のご命令に背きました。森の家を出て、ご兄弟の匂いを追ったんです。泉から泉へと渡り歩き、十七日目にご兄弟を見つけました」


グリフィン「そうか、シャーロッタ。おまえが自分で道を選んでくれてよかった」


ロイヤル「シャーロッタ、どうしたの?泣いてるの?ばかだなぁ。おれたちはこれからもずっと一緒なんだから、泣かなくたって大丈夫だよ!」


シャーロッタ「そしてわたくしたちは、世界を旅するようになりました。嬉しい驚きもありました。ご兄弟を慕う一族の方々が、何人か旅に加わってくださったのです。そして、時には手分けして、呪いを解くカギを探すようになりました。わたくしが思っていたよりも、おふたりはずっと愛されていた」


シャーロッタ「これが、ご兄弟とわたくしの物語。あとはプレイヤーさんが見てきた通りです」


……そっか。
話してくれてありがとう。
でも、どうして打ち明けてくれたの…?


シャーロッタはその質問に、ほほえんだだけで答えなかったとか…。


翌日。


グリフィン「シャーロッタ、身体の調子はどうだ?この町には澄んだ泉がないから、おまえのことも心配している」


シャーロッタ「わたくしは健康です、グリフィン様。ここにはプールがありますから。すてきな住居をお借りになりましたね?」


あ、そうなんだ…。
(このおうちにプール作っておいてよかった…)


そしてまた、夜。


グリフィン「…………。どうした、シャーロッタ」


シャーロッタ「グリフィン様。わたくしは、しばらくストレンジャービルを離れます。グリフィン様とロイヤル様がこの町で呪いを解くカギを探していらっしゃるのに、わたくしだけ住居を守っているのでは、シャーロッタの気が済みません。わたくしは別の場所で、呪いを解くカギを探します」


シャーロッタの告白。
物語は再び動きはじめます。


もちろん、つづきます!



今回使用させて頂いたポーズ・CCは

新生まるきぶねスローライフ
CC. カラフル
Kijiko
Nolan-Sims

よりお借りしました!
すべてのMOD・CCクリエイター様に、心より感謝しております!

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