新しく使いはじめた石鹸がオリーブのさわやかな香りで、とっても心地良いプレイヤーこと管理人つまり私でございます。お変わりございませんか?
当ブログは現在「長々としたストーリー」をプレイ日記風に連載中です。が、ストーリーのどこから見ても大丈夫だと思いますので、お気が向かれましたら、最新記事とかをのんびりご覧くださいませ。
(前回のお話は、こちらです。前回、ラスボス戦でした)
(これまでのストーリーの流れは「マジカル旅人世帯」のラベルからどうぞ!)
それでは、本日もまいりましょう!
*
長かったストレンジャービルの冒険が、ついに終わりました。
冒険が終わったらあの渦巻雲は消えちゃうのかな……と思ってたのですが、秘密研究所から出てきてみると、雲は変わらずそこにありました。そうだよね。ここはストレンジャービルだもんね。
ちょっとほっとして、笑ってしまいました。
ああ。この「謎の果実」を冷蔵庫に押しこまれる、という斬新な歓迎を受けて戦慄したあの日が、ついこの間のことのようです……。
ロイヤル「なあなあ、プレイヤー。遠い目をしてないで、いいからその実を捨てちゃってよ。ただでさえヤバイ実なんだからさ」
う。そうなんだけど、この実を見てるといろいろ思い出しちゃってさ……。
ロイヤル「はは、変なの。感慨に浸るところじゃないだろ?なあ、グリフィンもそう思うよな?ははは……」
ロイヤル「ははは……。…………」
そして訪れる、微妙なよそよそしさ。
あぁ、やっぱり……。自分自身の魔力の秘密に触れて以来、努めて明るく振舞ってきたロイヤル坊っちゃんですが、心に「とらわれるもの」がない訳がないのです。
そして、坊っちゃんは踵を返し……。
グリフィン「どこへ行く」
ロイヤル「……洗濯してくる。マザーと戦ってすっかりドロドロだから。グリフィンも、汚れもんがあったら置いておいて。一緒に洗うから……」
…………。
しかし、外で水を汲む音がしばらく続いたあと、坊っちゃんは手に泡をくっつけたまま、慌ただしく戻ってきました。ドアを開け放った勢いで風が起こって、グリフィンの髪が浮き上がったほどでした。
ロイヤル「グリフィン!グリフィン!」
グリフィン「今度は何だ」
ロイヤル「おれたちのと一緒に、あの精霊の服も一緒に洗おうと思って、あいつのズボンを洗い桶に投げ込んだんだ。そしたら、ポケットの底んとこが破れてて、中からこんなのが転がり出てきた」
グリフィン「青い石、か……?」
ロイヤル「うん。で、おれが触ったらこの石が一瞬だけ光って、中からこんなのが出てきた」
グリフィン「紙切れ……。【封印】の魔法で、石に封じられてたのか。手を触れたおまえの魔力がカギになって、魔法が解けたんだろう」
ロイヤル「よく見て。この紙、精霊文字で何か書いてあるんだ。グリフィンなら読めるだろ?」
グリフィンは一瞥して、読み上げました。
グリフィン「帰り道を忘れたら、魔力を注いで念じろ」
ロイヤル「帰り道を忘れたら……?あの精霊に記憶がないことを言ってるのかな……?いや、そもそもあいつ、ポケットの奥にこれが入ってること、知ってたのか?」
グリフィン「さあな。本人に聞けばいいだろう」
謎の精霊「ぼくのポケットに、この石が……?いいえ、ぼくはこんなものを持っていることに気づいてなかった。この石は、ぼくの持ち物なのでしょうか……?」
ロイヤル「ディセンバー。いいから、この石に魔力を込めてみてよ。何か、おまえの助けになるかもしれない」
そこで精霊は言われるまま、石に手をかざしますが、何も起こりません……。
謎の精霊「そうか……。ぼくは精霊ですが、魔力を持っていないのかもしれません……」
ロイヤル「え……」
動揺したかに見えた坊っちゃんが、心を決めて尋ねます。
ロイヤル「なあ、グリフィン。これディセンバーの魔力じゃなくて、別のやつの魔力でも動くかな」
グリフィン「魔法装置は、単純な仕掛けのものが多い。わざわざ誰の魔力なのか嗅ぎ分ける能力を、この石が持ってるとは思えないな」
ロイヤル「……よし」
ロイヤルが魔力を込めますが……。
石は生き物のようにわずかに震えただけで、それ以上のことは起こりませんでした。
悪態をつくロイヤル坊っちゃんの横で、グリフィンは……。
グリフィン「おまえたち、すこし外に出てろ」
ロイヤル「グリフィン?」
グリフィン「おれが試してみる」
……つづきます!
*
今回使用したポーズは自作です。
精進あるのみ!です!
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