部屋が寒くて毛布をかぶりながらホットコーヒーを飲んでるプレイヤーこと管理人つまり私でございます。お変わりございませんか?
長かった「呪いを解くカギを探す兄弟」編も、終盤に入ってまいりました。あとまだ数回残っておりますが、もしよろしかったら、兄弟の行き着く先をご覧いただけると、とても嬉しいです。
(前回のお話は、こちらです)
(これまでのストーリーの流れは「マジカル旅人世帯」のタグからどうぞ!)
それでは、本日もまいりましょう!
*
グリフィン&ロイヤル兄弟、そしてシャーロッタは、それぞれまったく別のヒントに導かれて、おなじデル・ソル・バレーの地にたどり着きました。
(トトも一緒です)
グリフィンたちはダウンタウンを探索しますが、やがて謎の精霊が一軒の殺風景な家を見上げて、動かなくなります。この家が気になる、という精霊の言葉に、訪ねてみようと答える兄弟。
一方、シャーロッタも魔法使いの匂いを追って、おなじ家の前に行き着きました。
両者がついに、合流します。
シャーロッタ「そこにいらっしゃるのは、グリフィン様とロイヤル様……?」
ロイヤル「え!シャーロッタ!?」
グリフィン「なぜここに?」
シャーロッタ「はい、わたくしは【盟主】の匂いを追って……。いえ、それより……そこに居るのは、ディセンバー兄さま……!?」
シャーロッタ「やっぱりそうだわ!兄さま!兄さまですよね!わたしです……!!」
喜びを溢れさせて言い募るシャーロッタと、きょとんとしている謎の精霊。
ロイヤルがシャーロッタの肩を引っぱってふたりを引き離し、グリフィンが手短に説明します。この精霊に過去の記憶がないこと、自分たちがこの精霊をストレンジャービルで拾ったことなどを。
シャーロッタ「そんな……!でも、間違いない……!」
グリフィン「……落ち着け。おまえが取り乱すのは当然だと思うが、よその家の真ん前でこうしてる訳にもいかない。それに、すべては解決するかもしれない。おれたちはこの家に用がある。この精霊が、この家から何か感じると言ってる。シャーロッタ、おまえも来るか?」
シャーロッタ「…………!何か感じると、兄が申し上げたのですね?シャーロッタも匂いを追って、この家にたどり着いたのです。わかりました、わたくしも共にお連れください」
そして扉はノックされて、この世界ではおなじみの「どうぞお入りください」という応対が。
四人とトトは、小さな家に足を踏み入れます。
誰かがすわってます。
このシムが、探し求めた……
盟主?「我が家へようこそ。あなた方が来るのはわかっていました。先刻から、ご兄弟の魔力が大気に混じり始めていたから。おふたりの一族特有の魔力。あなた方兄弟が、そちらの精霊のお嬢さんと共に森の家から逃亡したと聞いて以来、どこで生きているのかと思っていましたが……まさかあなた方が、この青年を救ってくれたとは」
ロイヤル「知ってるのか……!?」
その言葉に【盟主】(?)は、透明な笑みを浮かべます。
盟主?「おおよそのところは。……しかし今は、そちらの精霊の青年を優先しましょう。可哀想に。魔力が尽きかけてしまったのね。おいで」
【盟主】の呼びかけに応じて、謎の精霊はふしぎなほど素直に歩み寄りました。
【盟主】が精霊に向けて、魔法を行使します。
こめかみに口づけすると、その唇から精霊へと【盟主】の魔力が流れ込みます。
精霊が大きく息をつき、目を閉じて頭を振りました。再び瞼が上がった時、精霊は【盟主】をまっすぐに見て、これまでになくクリアな声で言いました。
謎の精霊「二世(にせい)様……」
盟主?「よく、無事に戻ってくれた」
謎の精霊「みなさん、ありがとう。すべて思い出しました。ぼくの名前はディセンバー・ニュームーン。そこに居るシャーロッタの、双子の兄です。グリフィン様、ロイヤル様、お久しぶりでございます。一族のお屋敷でお別れして以来でございますね。大きくなられて!いや……今日までもずっとお世話になってたのですから、こんな言い方もおかしいですね?」
ロイヤル「ディセンバー!!」
シャーロッタ「兄さま!!」
ディセンバー「シャーロッタ、心配をかけてすまなかったね。おまえがぼくのことでどれほど心を痛めていたか、おまえの魂の色を視ればわかる。苦労をさせた」
シャーロッタ「兄さまが、兄さまがほほえんでいらっしゃる。兄さま、心を取りもどしていらっしゃったのですね?【盟主】ヴェルヴェット様の古代の魔法は、成功していたのですね!?」
盟主?「いいえ。それについては、わたしから話します。まずは、ディセンバー以外の誰もが思い違いをしていること。わたしは確かに、ヴェルヴェット・ゴールドベル。ただし、わたしはヴェルヴェット二世です。【盟主】ではない。【盟主】と呼ばれた先代のヴェルヴェットは、このディセンバーを救うために禁忌であった古代の魔法を呼び起こし、失敗してその命を消滅させたのです」
ロイヤルが「ん?」と声を出し、グリフィンの目が鋭くなり、シャーロッタは動揺して尋ねました。
シャーロッタ「で、でもあなた様は、わたくしが見た【盟主】様のお写真とそっくりです……!」
(【盟主】の写真)
ヴェルヴェット「その答えは、簡単です。私の正体は、先代こと【盟主】ヴェルヴェット・ゴールドベルの、一番弟子。その本名を告げることに、意味はありません。【盟主】は、心を持たずに生まれ落ちたディセンバーに心を取りもどすため、禁忌に手を染めて滅んだ」
ヴェルヴェット「しかし、その魂が燃え尽きる瞬間【盟主】は、弟子であるわたしを後継に指名し、わたしの魂を自らの肉体に植えつけたのです。わたしの魂が元の肉体から引きはがされて【盟主】の亡骸に寄生した、と言えば良いでしょうか。それが、あなた方の前に居るこのわたし。わたしはゴールドベルを襲名し、ディセンバーの助けを得て、二代目として生きることになりました」
ヴェルヴェット二世の物語は、次回につづきます……!
*
今回のポーズは、自作です。
テレポーター置いてみたら、ポーズの向きがとんでもない方向になってることに気づいて、冷や汗が噴き出しました。修正します……!
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