頂き物の巨大なリンゴを毎日いっぱい食べられてシアワセな、プレイヤーこと管理人つまり私でございます。お変わりございませんか?
前回「呪いのカギを解く兄弟」編が、ひとまず完結しました。話の行く末を見守って下さり、お読みくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。
そして……
「完結した」とはいうものの「それで結局、あの問題はどうなったの?」みたいなのが残るラストになったと思いますので、今回はそのあたりをフォローする(?)「エピローグ」をお届けしたいと思います。
(これまでのストーリーの流れは「マジカル旅人世帯」のタグからどうぞ!)
それでは、本日もまいりましょう!
*
デル・ソル・バレーに、朝がやってきました。
ロイヤル坊っちゃんが外に出て、澄んだ冬の空気を楽しんでいます。
ロイヤル「なんか、久しぶりに太陽見た気がするなぁ。朝は毎日来るのにさ。こんなに明るいものだったんだなって思う」
うん。そうだね。坊っちゃん。
目に映る景色は時々、自分の心の色を映します。
ドアが開く音がして、グリフィンが日差しの下に出てきました。
ロイヤル「あ、グリフィン!もう髪切り終わったんだ!……うっわ。シャーロッタのやつ、思い切ってバッサリ行ったな」
グリフィン「耳を切られそうになった」
ロイヤル「はは!変なところで不器用なのは、シャーロッタとディセンバー、そっくりだよな?それにしても、グリフィンの切った髪、なんか使い道ないのかな?天下のトワイライトの魔力を蓄えた髪じゃないか。勿体ないよなぁ」
グリフィン「ヴェルヴェットが、魔法薬の材料にすると言ってた」
ロイヤル「そりゃ、いいや!」
グリフィン「…………」
ロイヤル「何?おれの顔になんか付いてるか?」
グリフィン「妙に元気だと思っただけだ。あれほど激しい魔力の爆発に巻き込まれたばかりだというのに。いつものおまえなら、とっくに寝込んでる」
ロイヤル「あ、それさぁ、おれもどうしてかなって思ってた。よくわかんないけど、なんか今までより、グリフィンの魔力がピリピリしてないんだよ。グリフィンもグリフィンの魔力も、前は切れすぎる刃物みたいだったのに、そういう感じがなくなった。だから、おれも平気なのかな?おれ、グリフィンの魔力にあてられてたんじゃなくて、恐れておびえてただけなのかもしれない。なぁ、どう思う?」
グリフィン「おれに訊かれても困るが、そういうものかもしれないな」
向こうでは、離れ離れだった時間を取りもどすように、ディセンバーとシャーロッタがお喋りしています。
ロイヤル「ほんとによかったよなぁ、あのふたりも。あ、こっちに来る」
シャーロッタ「グリフィン様、ロイヤル様。ありがとう」
ディセンバー「ぼくからもお礼を申し上げます。ぼくたち兄妹がふたたび出会うことができたのは、おふたりのお陰です」
グリフィン「礼を言うのはこちらだ」
ロイヤル「こちらこそありがとう、シャーロッタ、ディセンバー。シャーロッタが【盟主】の手がかりを捜してあちこち旅してくれてたなんて、びっくりした。それに、ディセンバーが居なきゃ、おれたちが今ここに居ることはないんだし!」
シャーロッタ「いいえ、わたしは結局、おふたりに兄を見つけだして頂いただけでした……」
グリフィン「偶然だ。それに重要なのは、おまえがおれたちのために行動してくれたということだ」
ロイヤル「そうだよ。おれたちのことを想ってくれた気持ちが、一番嬉しい!」
シャーロッタ「……ありがとう!あ、そうでした。ヴェルヴェット様がロイヤル様をお呼びです!わたくし、すっかり忘れてました」
ロイヤル「おれ?なんだろ……」
ロイヤルは家のなかに戻っていき、またすぐに出てきました。
ロイヤル「今度日を改めて、ヴェルヴェットがおれに魔法を掛けてくれるってさ。おれの体調が回復したといっても、おれの身体は今も、おれが飲み込んだグリフィンの魔力の影響を受けてる。それを完全になくすことはできないけど、症状を軽くする薬をヴェルヴェットが作れるんだって。なぁ、その薬の材料、なんだと思う?」
グリフィン「さあな」
シャーロッタ「シャーロッタもわかりません」
ロイヤル「へへ。あのな、材料は、さっき切ったばっかりのグリフィンの髪!髪から魔力を抽出して、ナントカを精製するって言ってた!」
グリフィンが、あたたかな苦笑のようなものを浮かべました。
グリフィン「そうか……。何ひとつムダにはならないな。本当に」
ロイヤル「じゃ、帰ろう!」
シャーロッタ「え?どこにですか?まさか、旅を終えてお屋敷にお戻りに……?」
グリフィン「違う」
ロイヤル「違うよ、ストレンジャービルだ!」
それを聞いて、シャーロッタが目をぱちくりさせました。
グリフィン「おれたちはこれからも、行きたいところに行き、住みたいところで暮らす。世界は広いからな。シャーロッタ、おまえはどうする?ディセンバーと一緒に居てもいいし、すべてはおまえの望みのままだ」
シャーロッタ「わたくしの答えが、必要でしょうか……?」
シャーロッタがほほえんで両手を差し伸べ、その右手をロイヤルが、左手をグリフィンが取りました。
そして……?
兄弟と精霊たちの旅は、今度こそ終着駅にたどり着きました!
それでは次回、また別のエピソードでお目にかかります!
つづきます!
*
今回から使用させて頂くグリフィンの新しい髪型は、
Kijiko 様
よりお借りしました!
また、ロイヤルとシャーロッタがすわっているポーズは
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました!
すべてのMOD・CCクリエイター様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS creators!
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