こんにちはー。
冬はおいも(焼きいも)ばっかり食べて生きているような気がする、プレイヤーこと管理人つまり私でございます。ほかほか……。お変わりございませんか?
当ブログは現在「長々としたストーリー」をプレイ日記風に連載中です。が、ストーリーのどこから見ても大丈夫だと思いますので、お気が向かれましたら、最新記事とかをのんびりご覧くださいませ。
(前回のお話は、こちらです)
(これまでのストーリーの流れは「マジカル旅人世帯」からどうぞ!)
それでは、本日もまいりましょう!
*
シャーロッタ・ニュームーンの回想
「グリフィン様はご幼少期、研鑽を積んだすえに『精神を統一し、ご自身の魔法を暴走させないよう制御する』技術を身につけられました。以降、グリフィン様が魔法をお使いになったことは、今日まで一度もありません……」
(「あの頃、森の家で」(中編)より抜粋)
兄弟のお世話係・水の精霊シャーロッタが言っていた通り、プレイヤーもまた、グリフィン・トワイライトが魔法を行使するところを見たことがありません。生まれながらにとてつもなく強力な魔力を持ちながら、魔法を封印して生きてきたグリフィン。
しかし、謎の精霊がそうと知らずに持っていた青い石の魔法を揺り起こすため、自ら望んで、石に魔力を注ぐことを決めるのでした……。
*
グリフィン「おまえたち、すこし外に出てろ。おれが試してみる」
そう言われて、ロイヤルと謎の精霊は退室しました。
謎の精霊「ロイヤルさん、なぜぼくたちは外へ……?」
ロイヤル「グリフィンが本気で魔力を解き放ったところに居合わせたら、おれもディセンバーもぶっ倒れるだけだよ。グリフィンの魔力は化け物並みなんだ。でもグリフィン、もう10年以上も魔法を封印してきたのに、急にその力を振るうなんて……。グリフィンは天才だから大丈夫だと思うけど、魔法が強力すぎて家がふっとんだりしないよな……?」
おうちの中では、グリフィンが静かに準備しています。
グリフィン「プレイヤー、おかしいと思うか?何があっても魔法は使わないと決めてたはずなのに、こんな局面で解き放とうと決めるなんて」
……ううん、おかしいとは全然思わない。
グリフィン「おれはそう思う。まともに考えれば、この石を揺り起こした時に手にするメリットよりも、おれの魔力があふれた時にまわりにあたえる危険のほうが、はるかに大きい。本来なら、賭けに出るような場面じゃない」
うん……。
グリフィン「ただ……おれはこれまで、たくさんのシムに助けられてきた。そして、短い時間だがこの町の謎を解くために闘い、もしかしたらおれもシムの役に立っているのかもしれないと思いついた時……、もうこれまでのように、おれ自身とロイヤルのためだけに生きるのは嫌だと思った。おれで何かの役に立つことがあるなら、行動したい」
うん。
グリフィン「そばには近づくな。おれの腕は悪くないはずだが、魔力のほうは極悪だ。……細心の注意を払う」
わかった。気をつけてね。
長い静寂。
音はなく、光が発せられる訳でもなく、微弱な振動さえもなく、グリフィンの魔力が注ぎ込まれました。
そして、グリフィンは特に感慨もなさそうに、弟たちを呼びに行きました。
グリフィン「終わった」
ロイヤル「言わなくてもわかるよ。久しぶりに、グリフィンの魔法を感じた。やっぱりグリフィンが最強だ……剃刀で撫でられたみたいに、肌がチリチリする。で、あの石はどうなったんだ?」
グリフィン「いや……特に変化はない。今のところは」
ロイヤル「そっか。魔力が浸透するまで時間がかかるのかな……?」
ロイヤルは、返事を求めるように兄のほうを見ましたが……。
グリフィンはまたいつかのように、ひとことも話さず身動きもしない、彫像のような青年にもどってしまっていました。謎の精霊さんのことばを借りれば「魂の扉が閉じた」状態……これがグリフィンの呪いなのです。
ロイヤル「……やっぱり、魔法の行使は呪いを進行させるのかな……。グリフィン!グリフィン聴こえてるんだろ!?おれとディセンバーは地下室で寝るから、身動き取れるようになったらちゃんと寝ろよ!?」
そう言って、ロイヤル坊っちゃんは精霊さんを引きずり、地下室への階段を下りていきます。
そして、シートにドサッと腰を下ろし……。
ロイヤル「あーーー、凄い魔力だった……。グリフィンには本気で申し訳ないけど、あの兵器みたいに無尽蔵な魔力を久しぶりに視て、おれちょっと吐きそうだった……」
あぁ、そんなに……。
えっと、坊っちゃん。ここで寝るの?
上階(うえ)にベッドあるじゃない……?
ロイヤル「今はちょっと、グリフィンの近くに居たくない。グリフィン本人じゃなくて、グリフィンの魔力が怖いんだ。やっぱりちょっとおれにはキツかったらしくて、身体重いし。心配するなよ?ひと晩寝れば治るからさ!」
そっか……。
うん、わかったよ。ゆっくり休んでね?
ロイヤル「はは、ありがと」
ロイヤルの寝息が聞こえはじめた頃、プレイヤーは足音をたてないように階段を上り、グリフィンのところに戻りました。来る前にちょっと見たところ、謎の精霊さんも、地下のソファーで眠ってました……。
よかった。
グリフィンも眠ってます。
おやすみ。
トトが見守ってくれてるからね?
そして夜は深まり、星空はまわり、再び朝日が昇ります。
まだ誰も起きてこないので、おうちの中をぶらぶらするプレイヤー。
あれ……?
この石、昨日は青色でしたよね……?
つづきます!
*
今回のポーズは、すべて自作です。
以下、自分宛メモ。
「ラブシートにすわるポーズ」を「ベッドにすわるポーズ」として流用する方法は…
テレポーターを「bb.moveobjects」で「9」を一回押して一段階だけ上げて、宙に浮かせて設置。シムをテレポートさせてポーズを指示すると、ちょうどいい高さの感じですわれる。(但し、足は浮くので撮影の角度で調整)
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